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~今日は何の日?~

4月8日 貝の日

貝の日
引用元:貝づくし渥美

 4月8日は貝の日。愛知県田原市の渥美商工会が制定し、日本記念日協会が認定した。

 日付は、貝類の美味しい季節が春であることと、「貝」の字を上下に分けると「目」と「八」になり、「目」を横にすると「四」と似ていることから、4月8日とした。

渥美の貝

渥美半島は、吉胡貝塚、伊川津貝塚、保美貝塚等を代表とする縄文時代後期から晩期の貝塚が分布する地域です。 渥美半島の遺跡で見つかった貝類の遺体は39種類でした。
あさり、ハマグリ、スガイの量が圧倒的でしたが、そのほかにもミミガイ(アワビ)、オオツタノハ、ヒメコザラガイ、イシダタミガイ、コシタカガンガラ、イボキサゴ、ダンペイキサゴ、サザエ、タマキビガイ、ウミニナ、ホソウミニナ、フトヘナタリ、ツメタガイ、ヤツシロガイ、イボニシ、レイシ、アカニシ、アラムシロ、ゾウゲツノガイ、カリガネエガイ、タマキガイ、イガイ、アズマニシキ、イタボガキ、マガキ、ヤマトシジミ、オキシジミ、カガミガイ、ウチムラサキ、オニアサリ、ワスレガイ、ミルクイ、シオフキ、マテガイ、オオイノガイ等が見つかっていることが文献(渥美町史)にも残っています。

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 渥美半島は、太平洋に向かって伸びる大きなカニの形をした地形をしており、その独特の環境は多様な貝類の宝庫となっています。この地域は、はるか縄文時代から貝の半島として栄え、多くの貝塚遺跡がその証拠として残されています。渥美半島で見つかる貝類は、アサリやカキ、ハマグリといったお馴染みの種類から、赤ニシや本ミル貝などの珍しい貝まで、39種類にも及びます。

 吉胡貝塚、伊川津貝塚、保美貝塚など、渥美半島には縄文時代後期から晩期にかけて形成された貝塚が多数分布しており、これらの遺跡からは、貝類をはじめとする多種多様な遺物が出土しています。これらの貝塚から出土する貝類の遺体は、当時の人々がどのような貝を食べていたのか、また、その生活環境を垣間見ることができる貴重な手がかりを提供しています。

 渥美半島の貝は、その美しさだけでなく、食文化においても重要な役割を果たしてきました。アサリ、ハマグリ、スガイが特に多く見られることからも、これらの貝が地元での食生活に深く根ざしていることが伺えます。また、ミミガイ(アワビ)やサザエといった高級貝もこの地で採れることは、渥美半島の海が豊かな生態系を有していることを示しています。

 今日でも、渥美半島では貝類が豊富に採れ、地元の食文化を支えるとともに、観光客にも人気のグルメとなっています。この地で採れる貝は、新鮮な味わいが楽しめるだけでなく、地域の歴史や文化を知ることができる、貴重な食材です。渥美半島の貝類は、その多様性と歴史的背景によって、単なる食材を超えた価値を持ち、訪れる人々に深い印象を与えています。