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4月8日 タイヤの日

タイヤの日

 4月8日はタイヤの日。タイヤは自動車にとって必要不可欠なものであるにもかかわらず、ドライバーの関心があまり高くないことから、タイヤの正しい使い方をアピールし、交通安全に寄与するために、一般社団法人日本自動車タイヤ協会が制定し、日本記念日協会が認定した。

 日付は、春の全国交通安全運動が行われる4月と、輪(タイヤ)をイメージした8を組み合わせて、4月8日とした。

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 タイヤは、私たちの日常生活に密接に関わる技術の一つで、その役割は単に車輪を回転させることにとどまりません。衝撃の吸収、安定した走行の確保、さらには乗り心地の向上など、多岐にわたる機能を持っています。車輪の外周にはめ込まれるこのゴム製の部品は、自動車や自転車、オートバイのみならず、モノレールや新交通システム、一部の鉄道車両、そして航空機や建設機械といった幅広い分野で用いられています。

 タイヤの歴史を振り返ると、その始まりはゴムを車輪に取り付けることから始まりますが、空気を内包する中空タイヤの登場は、それに続く重要な進化でした。この中空タイヤは、走行中の衝撃を吸収し、より快適な乗り心地を提供することで、従来のソリッドタイプから大きく進化しました。しかし、パンクという弱点を抱えており、これを克服するための様々な技術が開発されてきました。パンクレスタイヤやノーパンクタイヤ、さらには重荷を支えることができるソリッドタイヤや、特定の条件下での使用を考慮したゲルを内包するタイヤなど、多様なニーズに応える製品が登場しています。

 また、技術の進化は留まることを知らず、空気を充填しない構造に依存しない新しいタイプのタイヤの開発も進んでいます。これらの進歩は、タイヤが持つ機能の向上だけでなく、安全性や環境への配慮といった面でも大きな期待を集めています。タイヤのこれらの進化は、私たちの移動手段をより安全で、快適で、持続可能なものへと変えていく力を持っています。

 タイヤに関する情報や知識は、ただの技術的な詳細を超えて、私たちの日々の生活や移動の安全性に直接関わるものです。そのため、タイヤの選択やメンテナンスには、その性能や特性を理解し、適切な判断をすることが重要です。そして、その背景にある技術の進化や歴史に思いを馳せることは、私たちがより良い選択をする上で役立つ知識となります。私たちは、タイヤという身近な技術を通じて、その進化の旅に同乗しているのです。

タイヤの歴史

 タイヤに関する最も古い記録は紀元前3000年頃のシュメール文明の壁画で、タイヤはそれ以前に発明されていたと考えられている。この頃のタイヤは、丸い木の板に動物の皮を被せたものだった。

 その後、今からおよそ2000年前に木製の車輪の外側に鉄の輪をはめたタイヤが使われるようになり、この鉄のタイヤが1900年頃まで使われた。

 そして今からおよそ100年前、ゴム製のタイヤが登場した。

記念日とかいろいろ