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4月9日 フォークソングの日

 4月9日はフォークソングの日。全国各地にある「フォーク酒場」の盛況ぶりなど、新たなブームとなっているフォークソングを更に広め、フォークソング文化の発展に寄与するという目的で、日本クラウン株式会社のPANAMレーベルが制定し、日本記念日協会が認定した。

 日付は、フォー(4)(9)ソング」の語呂合わせから、4月9日とした。

フォークソングの豆知識

 フォークソングとは元々「民謡」という意味で、世界各地に伝わる民族音楽を指す言葉だったが、最近では政治思想を込めた歌を含めむポピュラー音楽全般を意味するようになった。

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 フォークソング、それは時代や文化、人々の生活を映し出す鏡のような存在です。この音楽ジャンルは、伝統的な民俗音楽から発展し、特定の国や地域に根ざした音楽形式を指します。フォークソングは、その土地の言語で歌われ、日常生活の物語、歴史的な出来事、社会的な問題、恋愛、自然への賛歌など、幅広いテーマを扱います。これらの歌は、しばしば世代から世代へと口承で伝えられ、人々の間で共有されることで、その文化や価値観を継承してきました。

 フォークソングは、単に音楽の一形態にとどまらず、その背後にある文化や歴史、人々の感情や生きざまを伝える手段として重要な役割を果たしています。アコースティックギターやバンジョ、フィドル(バイオリン)などの伝統楽器を用いることが多く、シンプルで親しみやすいメロディが特徴です。しかし、フォークソングの本質は、歌詞にこそあります。歌詞を通じて、聴く人々に物語を語りかけ、感情を共有し、時には社会的なメッセージを伝える力を持っています。

 1960年代には、特にアメリカやイギリスでフォークリバイバルが起こり、ボブ・ディランやジョーン・バエズ、ピート・シーガーなどのアーティストが社会的な変革の声としてフォークソングを歌いました。これらの歌は、人権運動や反戦運動といった社会運動と密接に結びつき、多くの人々の心に響き、影響を与えました。フォークソングは、その時代時代の社会的背景や人々の思いを反映しつつ、常に進化し続ける生きた文化の一部として存在しています。

 現代では、フォークソングはその形を変え、新しいジャンルや音楽スタイルと融合しながらも、その根底にある「人々の声」を伝えるという原点を忘れることなく、世界中で愛され続けています。フォークソングの魅力は、その時代や社会を超え、普遍的な人間の感情や物語を伝えることにあります。それは、人々が共感し、心を寄せ合うことができる、時間を超えた音楽の力を示しているのです。

ポピュラー音楽

 広く人々の好みに訴えかける大衆音楽全般を指す用語。具体的にはロック、ポップ、ソウル、レゲエ、ラップ、ダンスミュージックなどが例としてあげられる。日本では「ポップス」と呼ぶこともある。

記念日とかいろいろ

音楽の記念日