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4月9日 よいPマンの日

ピーマン

 4月9日はよいPマンの日。ピーマンの出荷量が増える4月により多くの人においしいピーマンを食べてもらおうと、冬春期のピーマンの主産地である茨城県、高知県、鹿児島県、宮崎県の4県のJAグループ(JA全農いばらき、高知県園芸連、JA鹿児島県経済連、JA宮崎経済連)で組織する「がんばる国産ピーマン」プロジェクトが制定し、日本記念日協会が認定した。

 日付は、Pと9の形が似ていることから「よい(4)P(9)マン」「4県のPマン(9)」という語呂合わせから、4月9日とした。

ピーマンの豆知識々

 ピーマンはナス科の一年草で、原産地は中南米。未熟なピーマンが緑色で、成熟すると赤や黄色になる。唐辛子の一種。現在日本で食用として売られているものは明治初期にアメリカから入ってきたイスパニア種という品種を改良したもの。

ピーマン・パプリカ・トウガラシの違い

 ピーマンの生物分類は、「ナス目ナス科トウガラシ属トウガラシ種ピーマン」、パプリカの生物分類は「ナス目ナス科トウガラシ属トウガラシ種パプリカ」。つまりピーマンもパプリカもトウガラシの一種ということになる。違いを上げるとするなら、苦みや香りが強くなるように改良されたのがピーマン、甘みが強く肉厚になるように改良されたのがパプリカである。

 ちなみに一般的に唐辛子と言うと、七味などに入っているあの赤い奴を指すことが多いが、あれは鷹の爪というトウガラシ種の品種の1つである。

◆◆◆

 ピーマンはナス科トウガラシ属の一員で、辛さを持たない大型の品種として知られています。この野菜は、フランス語の「pimento」から名前がつけられ、「green pepper」として英語圏でも親しまれています。ピーマンは年間を通じて店頭に並びますが、特に露地栽培されたものは夏が旬とされ、この時期には最も美味しくなります。緑色のピーマンは未熟な状態で収穫されたものであり、完熟させると赤ピーマンになり、甘みが増し、栄養価も高くなります。

 ピーマンの栄養面での利点は非常に高く、特にビタミンCとβカロテンを豊富に含んでいます。赤ピーマンには、これらの栄養素がさらに多く含まれており、健康維持に大いに役立ちます。ビタミンCは熱に弱い性質を持ちますが、ピーマンに含まれるビタミンPがビタミンCを保護し、加熱調理してもその栄養を失いにくくします。また、ビタミンPには毛細血管を強化する効果があるため、血流改善にも貢献します。

 ピーマンが日本に伝わったのは明治初期であり、食の欧米化と共に徐々に一般家庭でも広まっていきました。近年では、子どもや苦みを好まない人向けに、苦みの少ない品種の開発も進んでいます。また、ピーマンを切る方法によっても味わいが変わります。繊維に沿って縦切りにすることで、苦みや青臭さが和らぐため、料理によっては切り方を工夫することが推奨されます。

 このように、ピーマンはその栄養価の高さ、多様な料理への適応性、そして食文化への貢献度において、非常に価値のある野菜です。夏に旬を迎え、色鮮やかなビジュアルで私たちの食卓を彩りながら、健康を支える多くの栄養素を提供してくれます。独特の風味が料理の味わいを深め、その栄養が私たちの体を内側から健やかに保つピーマンは、これからも多くの人々に愛され続けることでしょう。