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4月10日 ピークシフトデー

 4月10日はピークシフトデー。ピークシフトの認知度を向上させる事を目的に、日本コカ・コーラ株式会社が制定し、日本記念日協会が認定した。

 日付は、「ピーク(4)(10)」の語呂合わせから、4月10日とした。

ピークシフトとは

 一日のうち消費電力の多い日中の電気の使用を極力控え、その分の作業を夜間に行う事で、供給電力の平準化を図ること。コカ・コーラでは、冷却用の電力を一般的に電力使用がピークとなる日中から比較的電力に余裕がある夜にシフトする「ピークシフト自販機」の設置を推奨している。

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 ピークシフトとは、電力使用のピーク時をずらすことで、電力供給の安定化を図る省エネルギー技術のことです。この概念を応用した「ピークシフト自販機」は、日中の電力消費を大幅に削減しながら、24時間冷たい製品を提供できる革新的な自動販売機です。この自販機は、7時から23時までの最長16時間、冷却用電力を「ゼロ」にすることが可能で、これにより消費電力を最大95%削減できます。この驚異的な省エネ効果は、真空断熱材の使用と「全体冷却」方式の採用により達成されています。

 ピークシフト自販機の特徴は、従来の発砲ウレタンに比べて10分の1の厚さで10倍の断熱性能を持つ真空断熱材を採用している点にあります。これにより、外形寸法や製品の収容本数を変えずに、断熱性を大幅に向上させることができました。また、自動販機内の製品全体を蓄冷剤として使用し、従来の「ゾーン冷却」から一歩進んだ「全体」冷却を実現。これにより、より効率的に冷却効果を高めることに成功しています。

 さらに、地球温暖化の影響を考慮して、冷媒にはCO2ノンフロンを使用。これは地球温暖化への影響が少ない自然冷媒であり、環境への配慮も見逃せないポイントです。ピークシフト自販機は、エネルギー消費の削減と環境保全の両面から、今後の自動販売機業界における新たなスタンダードとなる可能性を秘めています。

 ピークシフト技術の応用は、自動販売機に限らず、幅広い分野での省エネルギー対策として注目されています。ピークシフト自販機のようなイノベーションは、電力消費のピークを抑え、エネルギー供給の安定化を図る上で重要な役割を果たし、持続可能な社会づくりに貢献していくことでしょう。

記念日とかいろいろ