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4月11日 ガッツポーズの日

 4月11日はガッツポーズの日。1974年(昭和49)年4月11日、プロボクサーのガッツ石松氏が世界チャンピオンになり、その喜びのポーズをスポーツ紙が「ガッツポーズ」と書き、広く知られるようになったことから、ファンが制定した。

 ガッツポーズの名はボウリング雑誌「ガッツボウリング」でストライクを出したときにボウラーがするポーズをガッツポーズと書いたのがはじめとされる。ちなみにガッツ石松氏はインタビューで「自分の記念日が出来るなんて、オレも偉人だな」と発言したことがあるという。

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 ガッツポーズは、喜びや勝利の瞬間を象徴するポーズとして、世界中で広く認知されています。このポーズは、拳を握り締め、肘を曲げて片手または両手を掲げる動作で表されます。特に、大きな成功を収めた時や、何かを成し遂げた際の満足感を表現する際に用いられることが多いです。このポーズの起源については、1972年のボウリングブーム時に日本で一般的に使用されるようになったとされていますが、そのルーツは1960年代の米軍基地内のボウリング場に遡ります。

 「ガッツポーズ」という言葉自体は和製英語であり、英語では「fist pump」と表現されます。日本でこの言葉が広まったのは、1974年にプロボクサーのガッツ石松がWBC世界ライト級王座を奪取した際に、勝利の喜びをこのポーズで表したことからです。しかし、ガッツポーズという言葉は、それ以前からボウリング界などで用いられていたことが指摘されています。ガッツポーズが広く知られるようになった背景には、スポーツや様々な競技場面での感動的な瞬間が多く寄与しています。

 ガッツポーズは単なる身体の動作を超え、その人の感情や努力が実を結んだ瞬間の象徴として捉えられています。喜び、達成感、解放感など、肯定的な感情の強い表出として、スポーツのみならず、日常生活の中でも自然と現れるポーズです。

 ガッツポーズが持つ普遍性と象徴性は、人々が大切な瞬間をどのように価値づけ、記憶に留めようとするかを示しています。勝利や成就の瞬間を分かち合う手段として、また個人の心の内を外に表す方法として、ガッツポーズは今後も多くの場面で見られるでしょう。