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~今日は何の日?~

4月13日 新型インフルエンザ対策の日

 4月13日は新型インフルエンザ対策の日。2009年4月13日にメキシコで最初の新型インフルエンザの患者が確認され、後に死亡したことから、個室での透析などインフルエンザ対策を積極的に行っている東京都練馬区の「練馬桜台クリニック」の永野正史理事長が制定し、日本記念日協会が認定した。

 世界的に流行し、多くの感染者や患者を発生させるパンデミックへの備えを怠らないようにとの思いが込められている。

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 新型インフルエンザ対策は、その予測不可能な発生と急速な世界的な拡散の可能性を鑑み、包括的かつ段階的なアプローチを要します。まず基本となるのは、早期発見と情報共有です。国際的な監視ネットワークを通じて新型インフルエンザの発生を速やかに把握し、国内外の関係機関との情報共有を密に行うことが重要です。これにより、迅速な対応が可能となり、感染拡大の初期段階での抑制が期待できます。

 次に、ワクチンの開発と配布が重要な役割を担います。新型インフルエンザが発生した場合、特効薬やワクチンの開発が追いつかないことが予想されるため、事前に研究開発を進めておく必要があります。また、発生時には迅速にワクチンを製造し、最も影響を受けやすい集団や医療従事者などへ優先的に配布する体制を整えておくことが求められます。

 さらに、公衆衛生の強化と市民への啓発活動も欠かせません。手洗いやマスクの着用、咳エチケットの徹底など、個人レベルでの予防策を普及させるとともに、発熱や咳などの症状がある場合には外出を控え、医療機関を受診するよう呼びかけることが大切です。また、医療機関や保健所における対応体制の強化、感染症法に基づく必要な措置の実施も、感染拡大防止に寄与します。

 新型インフルエンザに対する備えは、国際的な協力と国内での体制整備の両方が重要です。未知のウイルスに対しては、予測と準備が不可欠であり、科学的根拠に基づいた迅速かつ柔軟な対応が求められます。こうした取り組みを通じて、新型インフルエンザの発生に備え、人々の健康と社会の安全を守ることが目指されています。

パンデミックインフルエンザ2009年

 日本では、「新型インフルエンザ」「豚インフルエンザ」あるいは「H1N1型インフルエンザ」と呼ばれるインフルエンザの大流行。

 2009年4月13日、メキシコのベラクルスで原因不明の呼吸器感染症集団発生が確認され、およそ9週間で全てのWHO地域に感染が拡大した。その後、2010年8月10日に世界保健機関が世界的な大流行の終結を宣言するまでの間に世界で1万8000人以上、日本国内でおよそ200人が死亡したとされている。

記念日とかいろいろ

病気の記念日