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4月13日 浄水器の日

浄水器の日

 4月13日は浄水器の日。浄水器を信頼のおける家庭用品として定着させるために、一般社団法人浄水器協会が制定し、日本記念日協会が認定した。

 日付は、初心に帰って行動しようと、協会が創立した4月で、「良い水(413)」と読む語呂合わせから、4月13日とした。

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 浄水器は、水道水に含まれる塩素や有機物、金属イオンなどの不純物を取り除くための装置です。日本産業規格(JIS S 3201)により、「ろ材又は逆浸透膜を用いて水道水中の溶存物質などを減少させる機能を持つ水処理器具」と定義されています。家庭用品品質表示法の適用対象とされ、その品質や性能には一定の基準が設けられています。

 日本の水道水は安全性が高いとされていますが、総トリハロメタンなどの発癌性物質やクリプトスポリジウムなどの微生物、ゲオスミンによるカビ臭など、除去すべき対象が存在します。これらの不純物を除去することで、より安全でおいしい水を提供することが浄水器の主な役割です。

 浄水器には、活性炭フィルターや逆浸透膜(RO)、紫外線(UV)処理など、様々な技術が用いられています。活性炭は塩素や有機物の除去に優れており、逆浸透膜は微細な不純物や塩分まで取り除くことができます。また、紫外線処理は水中の細菌やウイルスを無害化するのに効果的です。

 浄水器の選択にあたっては、除去したい不純物の種類、設置場所、メンテナンスのしやすさなどを考慮する必要があります。一部の浄水器では、ミネラルを水に添加する機能を持つ製品もあり、健康志向の高い消費者に選ばれています。

 最近では、PFASなどの有害物質に対する関心が高まっており、これらを効果的に除去できる浄水器への需要も増加しています。浄水器は、日常生活で安心して美味しい水を飲むための重要なアイテムとなっており、その技術の進化とともに、私たちの生活をより豊かで健康的なものにしてくれます。