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4月14日 柔道整復の日

 4月14日は柔道整復の日。柔道整復が東洋医学に基づく医療として広く認識してもらう事を目的に、NPO法人・全国柔整鍼灸協会が制定し、日本記念日協会が認定した。

 日付は、1970年4月14日に柔道整復師法が公布されたことから、4月14日とした。

柔道整復とは

 柔道の経験や知識に基づいて、捻挫や脱臼などに対して外科手術、薬品の投与等をせずに、応急的な回復を行うこと。柔道整復師法に基づく免許を受けた柔道整復師のみが行える。

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 柔道整復術は、骨折や脱臼、打撲、捻挫、挫傷などの怪我に対する日本独自の伝統的な治療法です。この治療法は、江戸時代に体系化され、明治維新以降、医療行為の近代化の流れの中で存続を図る動きがありました。柔道整復術の施術方法は、整復法、固定法、後療法の3つに分類され、患者の状態に合わせて最適な方法が選択されます。

 整復法では、脱臼したりずれたりした骨を手技で元の位置に戻す技術が用いられます。固定法は、ギブスなどを使って患部を適切に固定し、適切な回復を促す方法です。後療法では、物理療法、手技療法、運動療法を通じて、患部の回復を促進します。これらの方法は、患者の自然治癒力を最大限に引き出し、怪我の回復を助けることを目的としています。

 歴史的に見ると、柔道整復術は幾度となく存続の危機に直面しましたが、柔道家を中心とした運動や、多くの人々の支持により、何度も危機を乗り越えてきました。特に、大正9年の内務省の規制改正や、昭和45年に成立した「柔道整復法」により、正式に医療行為として位置付けられ、保険の取り扱いも確立されました。

 現代においても、柔道整復術はその有効性と伝統的な技術により、多くの人々に支持され続けています。西洋医学とは異なるアプローチで、身体の不調や怪我の治療を行う柔道整復術は、現代社会においてもその価値を発揮しており、日本の医療文化の一環として重要な役割を担っています。

記念日とかいろいろ

健康の記念日