カレンダーをめくってみれば
~今日は何の日?~

4月15日 よい酵母の日

 4月15日はよい酵母の日。酵母を摂取することの大切さを広くアピールするために、酵母の製品を扱う株式会社日健協サービスが制定し、日本記念日協会が認定した。

 日付は、(4)(1)(5)うぼ」の語呂合わせから、4月15日とした。

酵母とは

 パンやお酒などの発酵に用いられる微生物。糖分をアルコールに変える。「イースト」とも呼ばれる。

◆◆◆

 酵母は、微生物の一種であり、糖をアルコールと炭酸ガスに分解する特性を持っています。この生物は自然界の至る所、例えば土壌、植物の葉や果実の表面、さらには空気中にも存在しており、地球上の生態系に広く分布しています。酵母の種類は非常に多様で、1000種類以上が存在すると言われています。それぞれの酵母は、特有の環境や条件下で生育し、様々な発酵食品や飲料の生産に利用されています。

 酵母の活動による発酵プロセスは、古来より酒類の製造やパン作りに欠かせないものとして利用されてきました。特に、パン作りにおいては、酵母が生み出す炭酸ガスによってパン生地が膨らむことで、ふっくらとした食感のパンが作られます。また、アルコール発酵によって生成される香り成分は、パンやお酒に独特の風味をもたらします。

 酵母には健康への利点もあります。食品中の糖質を分解することで、糖の体内吸収を抑制し、血糖値の急激な上昇を防ぎます。また、酵母に含まれる食物繊維は消化を促進し、腸内環境の改善に寄与します。さらに、βグルカンという成分は免疫力を高める作用があるとされており、健康維持に役立つことが期待されています。

 発酵食品の製造において、酵母は欠かせない存在であり、食文化や伝統の維持、さらには健康への貢献を通じて、人々の生活に深く根ざしています。日々の食生活においても、酵母が持つ無限の可能性を活かした食品や飲料が多く存在し、私たちの健康と幸福に寄与しているのです。