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4月25日 世界マラリアデー

 4月25日は世界マラリアデーWHOが制定した。
 英語名は、"World Malaria Day"。

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 World Malaria Dayは、毎年4月25日に祝われます。この記念日は、2007年に世界保健機関(WHO)によって制定され、2008年から開始されました。日付の由来について特別な意味はなく、WHOによって選定されたものです。

 制定の背景には、マラリアとその予防・治療に関する認識を高める必要性がありました。マラリアは、世界中で何百万人もの人々が感染し、特にアフリカを中心とした発展途上国で数十万人の命が奪われる病気です。この記念日は、マラリアの撲滅に向けて、国際社会が一致団結して取り組むことの重要性を訴えるものです。

 World Malaria Dayの目標は、マラリアに関する認識を高め、感染リスクの低減、早期診断と適切な治療、マラリア対策のための資金調達など、マラリア対策の取り組みを促進することです。

 この記念日には、政府、NGO、国際機関、企業などが、マラリア対策のためのさまざまな活動を行います。これには、地域社会でのマラリアに関する教育や啓発活動、マラリア対策のための資金調達イベント、新しい予防・診断・治療技術の開発や実施に関する研究プロジェクトなどが含まれます。

 これらの取り組みにより、マラリアに対する意識の向上や、感染率の低下、死亡率の削減、そして研究開発の進展が見られています。例えば、WHOによれば、2000年から2015年の間に、マラリアによる死亡率は全世界で60%削減されました。しかし、依然として課題は多く、世界中でマラリア撲滅に向けた取り組みが継続されています。

マラリアとは

 エイズ、結核と並ぶ「三大感染症」の1つ。ハマダラカという蚊に刺されることによって感染する病気の総称。

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 マラリアは、感染性の寄生虫によって引き起こされる病気で、主に蚊によって人間に伝播されます。この病気は、特に熱帯および亜熱帯地域で広く分布しており、毎年数十万人が死亡する原因となっています。

 マラリアの原因となる寄生虫は、プラスモディウム属に属しており、そのうち5つの種類が人間に感染します。感染した蚊が人間に刺すことで、寄生虫が人間の血流に侵入し、感染が広がります。その後、寄生虫は肝臓に移動し、細胞内で増殖し、赤血球に感染します。これにより、赤血球が破壊され、重度の貧血や臓器障害が引き起こされることがあります。

 マラリアの症状は、発熱、悪寒、頭痛、筋肉痛、疲労、嘔吐、下痢などの一般的な感染症状に似ています。これらの症状は、感染後数日から数週間で現れることが一般的です。重症化すると、昏睡、意識障害、重度の貧血、呼吸不全、腎不全、肝不全、ショックなどの致命的な合併症が発生することがあります。

 マラリアの予防策には、蚊の活動が最も活発な時間帯に屋内にいること、蚊帳や蚊除けスプレーを使用すること、衣服を着用して露出部分を最小限にすることなどがあります。また、抗マラリア薬を使用することで、感染のリスクを低減することができます。

 マラリアは、早期診断と適切な治療が行われれば治癒可能です。抗マラリア薬を使用して治療が行われることが一般的ですが、寄生虫の薬剤耐性が問題となっているため、新しい治療法の開発が求められています。

記念日とかいろいろ

国際デー

病気の記念日