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~今日は何の日?~

4月29日 歯肉炎予防デー

歯肉炎予防デー
引用元:kao

 4月29日は歯肉炎予防デー。「クリアクリーン」が商品のリニューアルにより、歯肉炎まで予防するハミガキとなったことをアピールするために、花王株式会社が制定し、日本記念日協会が認定した。

 日付は、(4)(29)」の語呂合わせから、4月29日とした。

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 歯肉炎は、歯ぐき(歯肉)が赤く腫れ、出血しやすくなる炎症性の疾患です。歯垢(プラーク)に含まれる細菌の毒素が原因で発生し、適切なケアを行わないと歯周病へと進行する恐れがあります。歯肉炎の初期段階では痛みを伴わないため、自覚症状が少なく見過ごされがちですが、歯肉からの出血や腫れ、赤み、口臭の発生は歯肉炎のサインとして認識することが重要です。

 日々の正しい歯磨きが歯肉炎予防のカギを握ります。歯ブラシは歯肉を傷つけないように柔らかめのものを選び、歯と歯肉の境目に毛先を当てて、小刻みに動かしながら丁寧に磨くことが推奨されます。また、歯間ブラシやデンタルフロスを使用して、歯ブラシでは届きにくい部分の清掃を心掛けることも大切です。

 歯肉炎の症状が見られる場合や、自己判断が難しい場合は、早期に歯科医院を受診し、専門家による診断と治療を受けることが重要です。歯科医院では、プロフェッショナルクリーニングによる歯石の除去や、適切なブラッシング方法の指導を受けることができます。また、定期的な検診を受けることで、歯肉炎の再発予防にも繋がります。

 健康な歯肉は、全体的な口内環境の健康を保ち、美しい笑顔を支える基盤となります。日々のケアと定期的な歯科検診によって、歯肉炎を未然に防ぎ、口内の健康を維持しましょう。

歯周病・歯肉炎・歯周炎・歯槽膿漏の違い

歯周病

 歯周病とは、歯の周辺組織に関わる病気の総称。「歯肉炎」「歯周炎」「歯槽膿漏」などの種類がある。主に歯垢によって引き起こされる。初期は痛みを感じないため、気づくと悪化していることが多く、最悪歯が抜け落ちることもある。

歯肉炎

 歯肉炎とは歯周病の中でも比較的軽度の症状で、歯垢の中の細菌により、歯ぐきが炎症を起こしている病気。歯と歯ぐきの間の溝が深くなり、歯ぐきが赤く腫れて出血しやすくなる。

歯周炎

 歯肉炎の症状に加えて、歯を支えている歯槽骨や歯根膜にまで炎症が及ぶこと。膿や血が出たり、歯がグラついて抜けることもある。悪化すると歯肉が減少するため歯が延びたように見える。ちなみに歯槽骨が溶けると元には戻らない。

歯槽膿漏

 歯周炎の中でも症状が進行した状態。または歯周炎と同じ意味で使われることもある。

記念日とかいろいろ