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~今日は何の日?~

4月1日 こころのヘルスケアの日

 4月1日はこころのヘルスケアの日。記念日を通して自分の心の状態と向き合い「ちょっとした気づき」の段階でケアし、ひとりで悩まずに専門家に相談するなど適切な支援にたどり着くことが出来る社会を目指すために、電話による健康相談や医療関連サービスなどを手がけるティーペック株式会社が制定し、日本記念日協会が認定した。

 日付は、新年度の始まりは忙しく変化が多いため、こころのヘルスケアに意識して欲しいことやメンタルヘルス相談サービスが開始されたのが1993年4月であることから、4月1日とした。

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 理想とする社会は、一人ひとりが自分自身の心の状態に敏感になり、小さな気づきから適切なケアを始められるような環境が整っているものです。日常の忙しさに追われながらも、自分自身の感情や心の変動に耳を傾け、ちょっとした違和感や不安を感じた瞬間に、それを大切なシグナルとして捉え、自己ケアのステップを踏み出すことができる。そんな自立した心の健康管理が自然と行われる社会を目指しています。

 この理想を実現するためには、心理学的な基礎知識やセルフケアの方法が広く共有され、日常生活の中で実践しやすい文化が根付くことが必要です。さらに、自分ひとりで解決できない問題に直面したとき、迷わず専門家に相談できるような、アクセスしやすい支援体制が整っていることも重要です。それは心理カウンセラー、精神保健福祉士、または心療内科医など、多岐にわたる専門家が連携し、一人ひとりに合ったサポートを提供する体制です。

 このような社会では、心の健康が身体の健康と同じくらい重要視され、メンタルヘルスに対する理解と支援が豊富に用意されています。教育機関や職場、地域社会が一丸となって、心の健康に関する情報を提供し、互いに支え合う文化が根付くことで、誰もが安心して自分の心の声に耳を傾け、必要なときには適切な支援を受けられる環境が実現します。

 こうした社会では、「ちょっとした気づき」が大きな問題へと発展する前に対処することが可能となり、心の健康を維持しやすくなります。ひとりで悩まず、周囲とのつながりの中で支援を求め、受け入れることが当たり前になる。その結果、一人ひとりがより豊かで健全な心で生活を送ることができるようになるのです。