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~今日は何の日?~

4月14日 家具の町東川町・椅子の日

 4月14日は家具の町東川町・椅子の日。家具や椅子に感謝する習慣と文化を創造していくことを目的に、北海道川上郡東川町が制定し、日本記念日協会が認定した。

 日付は、良い椅子(4 14)」の語呂合わせから、4月14日とした。

 東川町は「旭川家具」の約30%を生産する家具の町で、新生児の誕生祝いに町内の業者が作った木製の椅子を贈る事業を行っている。

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 東川町は、その名を全国に轟かせる「家具の町」です。町民の約40%が何らかの形で木工家具産業に関わっており、その生産活動は、地域経済の大きな柱となっています。特に、「旭川家具」として知られる高品質な家具の約30%がこの町で生産されていることは、東川町の技術力の高さと家具づくりへの深い情熱を物語っています。

 東川町が家具産業で栄えるようになった背景には、農業従事者が冬の間に家具づくりを行うという実用的な始まりがありました。1954年の洞爺丸台風によって町が大量の倒木に見舞われた事件は、町にとって転機となり、「倒木を無駄にしない」という資源の有効活用という発想から家具産業が一気に広がりました。この歴史的経緯は、東川町がただの家具産地ではなく、環境と共生し、困難を機会に変える力を持つコミュニティであることを示しています。

 今日、東川町の家具は、北欧系のシンプルで洗練されたデザインが特徴で、大型の置き家具から椅子やテーブルなど、多様なニーズに応える製品を生み出しています。技術力とデザイン性に優れた高級家具の製作において、事業所間の技術協力が活発に行われており、「旭川家具」ブランドの更なる向上と発展に貢献しています。

 このような背景を持つ東川町では、家具や椅子に対する感謝の文化を創造し、育てていくことが自然な流れとなっています。毎日使用する家具に感謝をすることは、それを生み出した職人の技術と情熱、そして自然資源への敬意を表す行為です。東川町における家具づくりは、単なる産業活動を超え、地域のアイデンティティや価値観を形成する重要な要素となっています。この文化を通じて、次世代に環境への配慮、物への感謝、そして地域社会への貢献という価値を伝えていくことが、東川町のさらなる発展につながるでしょう。

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