カレンダーをめくってみれば
~今日は何の日?~

4月10日 タネの日

 4月10日はタネの日。種苗会社のサポートを通じて野菜、花卉、牧草などの優良種子の供給、品種の開発などを促進する一般社団法人日本種苗協会が制定し、日本記念日協会が認定した。

 野菜や花の生産の起点となる種子についての理解を深めることが目的。種に関する様々なイベントを開催することで種の大切さを知ってもらいたいとの願いが込められている。

 日付は、種が英語でseed(シード)なので、「シー(4)ド(10)」の語呂合わせから、4月10日とした。

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 種子は、植物の命が宿る小さな存在であり、野菜や花の生産の始まりとなる大切な原点です。自然の中で風に乗り、または人の手によって丁寧に集められた種子は、それぞれに未来への希望と可能性が込められており、正しい環境で育てられるとやさしい緑や彩り豊かな花を咲かせるのです。

 農家やガーデナーは、日々の経験と知恵を活かしながら、健康な植物を育むために種子の選別や保存に心を寄せています。小さな種子には、何年もの年月の中で培われた情報が詰まっており、その命が芽吹くと、やわらかな日差しとしっかりとした水やり、そして適度な温度に守られながら次第に大きな成長を遂げます。

 また、種子はただの始まりにとどまらず、自然と人の手が織りなす美しい循環の一部として、多くの野菜や花々を実らせる源となります。小さな一粒が静かに根を下ろし、時折困難な環境の中でもあくなき生命力を示す姿は、見る者にやさしい感動を与えるとともに、未来への力強い約束を感じさせます。

記念日とかいろいろ