5月1日 水俣病啓発の日
5月1日は水俣病啓発の日。水俣病を忘れないためにと制定された。
日付は、1956年5月1日、熊本県水俣市の保健所に市内の病院より原因不明の病気が報告され、これが水俣病の発見とされていることから、5月1日を記念日とした。
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水俣病は、20世紀中盤、熊本県の水俣湾周辺および新潟県の阿賀野川流域で発生した中毒性の神経疾患であり、日本の産業史上における大きな転換点となりました。この疾患は、化学工場から排出されたメチル水銀が海や川の魚介類に蓄積され、これを食べた人々の間で発生しました。特に水俣病の最初の報告は1956年になされ、社会に大きな衝撃を与えました。
水俣病の背後には、戦後の高度経済成長期における日本の産業政策と経済発展の優先があります。当時、チッソ株式会社(水俣工場)と昭和電工株式会社(鹿瀬工場)はこの地域の経済発展の原動力であり、多くの雇用を生み出していました。しかし、その一方で、環境への配慮が十分になされず、特に水銀の排出問題が深刻な環境汚染を引き起こしました。
この問題は、産業活動と環境保護のバランスをどのように取るべきか、また公衆衛生への影響をどのように考慮すべきかという、今日においても非常に重要な議論を提起しています。水俣病は、経済活動が環境や人々の生活に与える影響について、深く考える契機となりました。さらに、被害者の救済や公害問題への対応においても、政府や企業、地域社会の責任について、新たな認識を促しました。
今日、水俣病は公害病としての教訓を私たちに提供し続けています。それは、環境保全と経済発展を両立させるための持続可能な社会を築くこと、そして未来世代に健全な地球環境を引き継ぐことの重要性を、改めて私たちに思い起こさせるものです。
記念日とかいろいろ
5月の記念月間など
5月の記念週間など
5月1日の記念日
病気の記念日
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- ばい菌ゼロの日(2月10日)
- 世界リンパ浮腫の日(3月6日)
- 子宮体がんの日(3月9日)
- 未病の日(3月20日)
- 世界ダウン症の日(3月21日)
- 世界結核デー(3月24日)
- 世界自閉症啓発デー(4月2日)
- 子宮頸がんを予防する日(4月9日)
- 新型インフルエンザ対策の日(4月13日)
- 小児がんゴールドリボンの日(4月25日)
- 世界マラリアデー(4月25日)
- 失語症の日(4月25日)
- 水俣病啓発の日(5月1日)
- ゴーシェ病の日(5月4日)
- キッズの日はキズケアの日(5月5日)
- HAE DAY(5月16日)
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- 難病の日(5月23日)
- 摂食嚥下障害克服のためのゴックンの日(5月9日)
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- 水虫治療の日(6月4日)
- ロコモ予防の日(6月5日)
- むち打ち治療の日(6月7日)
- 緑内障を考える日(6月7日)
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- 認知症予防の日(6月14日)
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- がん支えあいの日(6月21日)
- ドラベ症候群の日(6月23日)
- らい予防法による被害者の名誉回復及び追悼の日(6月22日)
- 日本重症筋無力症の日(6月2日)
- 世界肝炎デー(7月28日)
- 血管内破砕術(IVL)の日(8月31日)
- 骨盤臓器脱 克服の日(9月9日)
- 大腸がん検診の日(9月1日)
- ライソゾーム病の日(9月22日)
- 「医療的ケア児・者」支援の日(9月18日)
- かぜ備えの日(9月29日)
- 乳がん検診の日(10月1日)
- ALDの日(10月2日)
- 糖尿病とこころの日(10月9日)
- 世界血栓症デー(10月13日)
- 医療用ウィッグの日(10月19日)
- 床ずれ予防の日(10月20日)
- 世界糖尿病デー(11月14日)
- 口腔がん検診の日(11月15日)
- 難聴ケアの日(11月3日)
- 世界エイズ・デー(12月1日)
- 肝炎医療コーディネーターさんありがとうの日(12月3日)