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5月3日 五三焼カステラの日

 5月3日は五三焼カステラの日。和泉屋の通常品よりも卵黄を贅沢に使い、しっとりとした舌ざわりと深く濃厚な甘さの「五三焼カステラ」をより多くの人に知ってもらい、その美味しさを味わってもらうために、長崎県雲仙市に本社を置き、長崎県内各地に店舗を構えてカステラなどを製造販売する有限会社和泉屋が制定し、日本記念日協会が認定した。

 日付は、五と三から、5月3日とした。

五三焼カステラ

五三焼カステラの日
引用元:有限会社和泉屋

 使用する卵黄と卵白の割合が五対三であったことや、大切な贈り物として桐箱に収めて贈ることから桐の家紋「五三の桐」にちなんでこの名が付けられたと言われている。

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 五三焼カステラは、日本の長崎県で伝統的に製造されているカステラの一種であり、特にその名前の由来は使用する卵黄と卵白の比率が5対3であることから来ています。この比率により、一般的なカステラと比べて卵黄が豊富に使われ、その結果、五三焼カステラは他のカステラよりもしっとりとしており、味わい深く濃厚な甘さが特徴です。この特徴は、卵白の比率が少ないため、生地を十分にふくらませるためには高度な技術が必要とされることにも起因しています。

 また、五三焼カステラの歴史は長く、創業者が長崎でカステラ作りを学んだ後、海運業を通じて砂糖や小麦粉などの材料を運んで作り始めたことに始まります。それ以来、長い年月をかけて技術を磨き続け、創業者自身が「80歳になってやっと自分の思うカステラができるようになった」と語ったほど、その製法には厳しい基準と熟練の技が要求されています。

 五三焼カステラが高級品として桐箱に収められて贈られることが多いのは、その品質の高さと、家紋「五三の桐」にちなんでいるとも伝えられているためです。この細やかな配慮は、五三焼カステラが単なるお菓子を超えた、日本の伝統と文化を象徴する逸品であることを示しています。

 このように五三焼カステラは、その製法の厳しさ、独特の食感と味わい、そして文化的背景において、日本のカステラの中でも特に特別な位置を占めています。愛され続けるその理由は、ひと口食べれば、その深い味わいと歴史が感じられるからでしょう。伝統を守りながらも、常に最高の品質を追求し続ける姿勢が、五三焼カステラを日本だけでなく、世界中の人々にも愛される理由なのです。