5月4日 糸魚川・ヒスイの日
5月4日は糸魚川・ヒスイの日。ヒスイの魅力をさらに大勢の人に知ってもらい、町おこしの機運の醸成を図ることを目的に、新潟県糸魚川市で活動する市民団体NPOまちづくりサポーターズが制定し、日本記念日協会が認定した。
日付は、翡翠の「翠」から連想して、「みどりの日」である5月4日とした。
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糸魚川翡翠は、日本が誇る自然の宝石であり、遥か悠久の昔から私たちの祖先によって大切にされてきました。その起源は、約46億年前の原始地球の誕生に遡ります。地球の内部が冷え始めた時代に、ひすい輝石を含む岩石が世界の限られた場所で生まれました。中でも糸魚川地域は、フォッサマグナという特殊な地形上に位置しており、ここで形成された翡翠は非常に純度が高く希少価値があります。
翡翠の美しさは、その結晶が持つ純粋な輝きにあります。通常、ひすい輝石の結晶は不純物を含まないため白色を呈しますが、糸魚川翡翠の場合、様々な元素が微量に含まれることで、独特の美しい色彩を持つようになりました。これは自然界の偶然の産物であり、人間の技術では再現できない自然の芸術です。
糸魚川翡翠は、約5000年以上前から日本で珍重されてきました。その価値は、ただ美しいだけでなく、古代人にとっては神聖な力を宿す石として、装飾品や祭祀用具として用いられてきた歴史があります。糸魚川翡翠を通じて、私たちは古代の人々とのつながりを感じることができるのです。
現代でも、糸魚川翡翠は高い芸術性と希少価値を持つ宝石として、多くの人々に愛されています。職人の手によって磨かれた糸魚川翡翠は、その美しさをさらに増し、ジュエリーやアートピースとして世界中で珍重されています。自然が生み出した奇跡の石、糸魚川翡翠は、その輝きを未来にも長く伝えていくことでしょう。