カレンダーをめくってみれば
~今日は何の日?~

5月4日 しらすの日

 5月4日はしらすの日。しらすの美味しさを多くの人に知ってもらうために、愛媛県西宇和郡伊方町でしらすなどの海産物の加工販売を手がける朝日共販株式会社が制定し、日本記念日協会が認定した。

 日付は、5月が全国的にしらす漁が全盛となる旬の時期であることと、(4)らす」の語呂合わせから、5月4日とした。

しらすの豆知識

しらすの日

 しらすとは、カタクチイワシやマイワシの稚魚のような体が無償透明な稚魚の総称。ちなみに漢字にすると「白子」と書く。

 しらすを塩水で煮て干したものをしらす干しと言い、一部の地域ではちりめんじゃことも呼ばれている。

◆◆◆

 しらすは、カタクチイワシの稚魚を指し、日本各地で愛される海産物です。特に四国の愛媛県、佐田岬半島周辺では、遠浅でプランクトンが豊富な環境が、ちりめんしらすの豊かな漁場を形成しています。しらすは鮮度が命であり、漁から加工までの時間が短いほど、その美味しさは格別です。愛媛県の漁村では、地引網漁で獲れたしらすを浜辺で天日干しにする伝統的な方法が今もなお受け継がれており、この光景は漁村の象徴的なものとされています。

 しらすはそのまま生で食べることができる「生しらす」と、天日干しや蒸してから乾燥させた「ちりめんじゃこ」に加工されます。生しらすは、特有の甘みと柔らかい食感が特徴で、しらす丼やしらすのお刺身など、さまざまな料理に用いられます。一方、ちりめんじゃこは保存性が高く、ふりかけやおにぎりの具、煮物など日本の家庭料理に欠かせない食材として親しまれています。

 しらす漁は、漁獲量の管理や環境保全にも配慮が必要です。持続可能な漁業と資源管理により、この貴重な海の恵みが未来にも続くよう努めている地域も多いです。しらすは、日本の食文化に深く根ざした食材であり、その生産から消費に至るまで、多くの人々の手によって大切にされています。しらすを通じて、日本の豊かな海の恵みと、それを支える人々の暮らしが伝えられていくのです。

記念日とかいろいろ