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~今日は何の日?~

5月8日 小鉢の日

 5月8日は小鉢の日。いつもの食卓に小鉢のおかずをプラスすることにより、和食の理想である「一汁三菜」の食事で栄養のバランスをとってもらう事を目的に、フジッコ株式会社が制定し、日本記念日協会が認定した。

 日付は、(5)(8)」の語呂合わせから、5月8日とした。

一汁三菜とは

小鉢の日

 ご飯と漬物と汁物に、肉や焼き魚などのタンパク質を補うための主菜と、豆や野菜、海藻などのミネラルやビタミン、食物繊維を補うための副菜を2品加えた和食の基本となるメニューのこと。なお、ご飯・汁物・漬物は固定されているが、「お菜」の数は時代や状況によって変化してきた。

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 一汁三菜とは、日本の伝統的な食事の構成を表す言葉であり、日本料理の美学と健康への配慮が反映された食文化の象徴です。この食事スタイルは、一つの汁物と三種類のおかず、それに加えて小鉢で提供される副菜を含んでいます。このシンプルながらも繊細な食事構成は、四季折々の食材を活かし、栄養バランスを考えた上で組み立てられます。

 汁物は、食事の中で温かい慰めを提供し、食欲を増進させる役割を担います。一方、三菜として選ばれるのは、通常、主菜にあたる肉や魚の料理、そして副菜二品で、季節の野菜や海藻、豆腐などを使った料理が選ばれます。これらの料理は、旬の食材の味わいを大切にしながら、塩分や調味料は控えめに使われ、素材そのものの味を楽しむことができます。

 さらに、小鉢はこの食事構成において、彩りや食感、味わいのアクセントを加えるために重要な役割を果たします。小鉢には、新鮮な野菜の浅漬けや、小さな煮物、酢の物などが用意され、食事全体のバランスを整え、目にも舌にも楽しい一品となります。

 一汁三菜は、日々の食事を通じて四季を感じ取り、身体だけでなく心も満たしてくれる日本の知恵と文化が詰まった食事スタイルです。食材一つひとつに感謝を込めながら、手間を惜しまず丁寧に作られる料理は、日本の家庭で大切に受け継がれてきた伝統です。この豊かな食文化を通じて、健康と幸せを享受する日本人の生活様式を垣間見ることができるのです。