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~今日は何の日?~

5月10日 コメドの日

 5月10日はコメドの日。ニキビの前段階の「コメド」の認知度を高めてニキビの早期治療を促すことを目的に、皮膚科学に特化した製薬会社・マルホ株式会社が制定し、日本記念日協会が認定した。

 日付は、(5)(10)」の語呂合わせから、5月10日とした。

コメドとは

 白ニキビや黒ニキビのことで、日本語では「面皰(めんぽう)」と呼ばれる。古い角質や角栓で毛穴が詰まったり、性ホルモンの影響で皮脂の分泌が過剰になると、皮脂が毛穴に貯まることでできる。アクネ菌はこの面皰の中で増殖する。

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 コメドとは、毛穴の詰まりが原因で発生するニキビの初期段階の状態を指します。日常生活の中で、皮脂の過剰な分泌や、死んだ皮膚細胞の蓄積、化粧品の残留物などが毛穴を塞ぎ、この詰まりがコメド、すなわち「面ぽう」として現れます。白ニキビや黒ニキビとも呼ばれ、肌の表面で小さな突起として目に見えることがあります。

 コメドの放置は肌トラブルの悪化を招きます。放置することで、コメドは炎症を引き起こす「赤ニキビ」へと進行し、さらには化膿して「黄ニキビ」へと悪化することがあります。このようにニキビが進行すると、治療が難しくなり、最終的にはニキビ痕へと残ってしまう可能性が高まります。

 したがって、コメドの段階での適切な処置は非常に重要です。コメド治療には、皮膚科で処方される塗り薬が効果的であり、これらの薬剤は毛穴のつまりを解消し、ニキビの発生を予防する効果が期待できます。特に、ニキビ治療においては、炎症を起こす前のコメド治療を続けることが、健康的な肌へと導く鍵となります。

 最近の皮膚科におけるニキビ治療は、抗菌薬の使用からコメド治療薬へと進化しています。これにより、毛穴のつまりというニキビの根本原因を段階的に改善し、ニキビの発生を未然に防ぐことが可能になりました。コメド治療は、ニキビのできにくい肌を目指すために重要なステップであり、ニキビ予防と健康な肌の維持には欠かせないケアと言えます。

ニキビの豆知識

 尋常性ざ瘡(じんじょうせいざそう)とも呼ばれる。白ニキビ→黒ニキビ→赤ニキビの順で進行する。

白ニキビ

 古い角質や角栓で毛穴が詰まったり、性ホルモンの影響で皮脂の分泌が過剰になることで、毛穴に皮脂が溜まった状態。アクネ菌はこの中で増殖する。

黒ニキビ

 白ニキビが酸化して黒くなった状態。

赤ニキビ

 毛穴の中で増殖したアクネ菌が炎症を起こす物質を作り、それによって炎症が起きた状態。皮膚が赤く盛り上がる。

記念日とかいろいろ

美容の記念日