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5月12日 箕輪町安全安心の日

 5月12日は箕輪(みのわ)町安全安心の日。この日を通じて更なる安全安心の理想郷を求め、セーフコミュニティ活動を推進していくことを目的に、長野県上伊那郡箕輪町が制定し、日本記念日協会が認定した。

 この記念日は、長野県上伊那郡箕輪町が2012年5月12日にWHO(世界保健機関)協働センターから、安全安心なまちづくりを表すセーフコミュニティの国際認証を国内で4番目、全国の町村及び長野県内の自治体で初めて取得したことを記念して制定された。2017年4月現在、国内では14の市区町が認証されている。

セーフコミュニティとは

 事件や事故に対し、自治体や地域の人々が予防する意識を共有して、安心で安全なまちづくりを目指している地域社会のこと。 「WHO地域の安全向上のための協働センター」が提示している7つの指標をクリアし、現地視察などの審査に合格する事で認証される。

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 セーフコミュニティとは、地域社会における安全性の向上と事故やケガの予防を目的とした国際的な運動であり、1970年代にスウェーデンで始まりました。この取り組みは、地域全体での安全な環境の実現を目指し、北欧を起点に世界各国へと広がっていった歴史を持ちます。1989年には、この活動を具体的に評価し、認証する制度が確立されました。これまでに世界中で400以上の地域がセーフコミュニティとして認証されており、その数は増え続けています。

 日本におけるセーフコミュニティの取り組みは、2006年に京都府亀岡市が国内で初めてスタートしました。以来、日本でも徐々にこの取り組みを採用する自治体が増えています。特に日本でのセーフコミュニティの特徴は、単にケガや事故の減少だけを目指すのではなく、「協働のまちづくり」としての側面を強調している点にあります。このアプローチでは、コミュニティ全体が一体となって、安全で安心できる生活環境を目指しています。

 セーフコミュニティの取り組みの中心にあるのは、地域コミュニティのオーナーシップです。これは、「自分たちのまちは自分たちで守り育てる」という意識に基づいた活動であり、行政だけでなく、地域住民やさまざまな団体が積極的に関わります。また、セーフコミュニティの活動は、SDGsや新型コロナウイルス対策など、他の分野や領域にもそのノウハウが活用されている事例があり、その効果は多岐にわたります。

 この取り組みは、ガバナンス、サーベイランス、包括性、脆弱集団への配慮、評価、そして国内外のネットワークへの参画という6つの指標に基づいています。これらの指標を満たすことで、セーフコミュニティとしての認証を受けることができます。このプロセスを通じて、地域の安全性を向上させるだけでなく、地域力の強化、社会損失の軽減、そして持続可能なコミュニティの発展を目指しています。

セーフ・コミュニティのための指標(INDICATORS FOR SAFE COMMUNITIES)(2012年1月~)

  1. コミュニティにおいて、セーフティ・プロモーションに関連するセクションの垣根を越えた組織が設置され、それらの協働のための基盤がある。
  2. 全ての性別、年齢、環境、状況をカバーする長期にわたる継続的なプログラムを実施する。
  3. ハイリスクグループと環境に焦点を当てたプログラム、及び弱者とされるグループを対象とした安全性を高めるためのプログラムを実施する。
  4. 根拠に基づいたプログラムを実施する
  5. 傷害が発生する頻度とその原因を記録するプログラムがある。
  6. プログラム、プロセス、そして変化による影響をアセスメントするための評価基準がある。
  7. 国内及び国際的なセーフ・コミュニティネットワークへ継続的に参加する。

記念日とかいろいろ

地方自治体が作った記念日