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~今日は何の日?~

5月14日 ごいしの日

ごいしの日
引用元:ミツイシ株式会社

 5月14日はごいしの日。宮崎県日向市と那智黒碁石の産地の三重県熊野市のパートナーシップ協定の締結、ミツイシ株式会社の創業百周年などを記念したもので、碁石・囲碁文化の発展と普及、技術の継承を目的に、日本で唯一のはまぐり碁石の産地である宮崎県日向市で、はまぐり碁石の製造販売などを手がけるミツイシ株式会社が制定し、日本記念日協会が認定した。

 日付は、碁石(514)」の語呂合わせから、5月14日とした。

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 碁石は、囲碁という古典的なボードゲームをプレイするために使用される小さな片です。これらの石は、ゲームを通じてプレイヤー同士の戦略的な対話を可能にし、精神的な鍛錬の場を提供します。碁石の歴史は古く、日本においても『風土記』にその記述が見られるなど、長い年月を通じて文化の一部として受け継がれてきました。伝統的には、白碁石には蛤(ハマグリ)の貝殻が、黒碁石には那智黒石などの天然の黒色石が用いられ、その製造過程は極めて緻密であり、職人の手によって一つ一つ丁寧に作られてきました。

 碁石製造の技術とその伝統は、長い年月を経ても変わらずに守られています。現代においても、宮崎県日向市では、世界で唯一、蛤碁石を製造している工房が存在し、約3か月間の長い期間をかけて24の工程を経て、碁石が一つ一つ手作りされています。この繊細な作業を通じて、碁石はただのゲーム用具ではなく、工芸品としての価値も持つようになりました。

 囲碁文化の発展と普及において、碁石は中心的な役割を果たしてきました。囲碁は単なる遊びではなく、戦略的思考、集中力、忍耐力などを養うためのツールとして、また人と人とのコミュニケーションを深めるための手段として、多くの人々に受け継がれてきました。碁石の持つ美しさと、それを用いて繰り広げられるゲームの奥深さは、多くのプレイヤーを魅了し続けています。

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