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5月15日 WATALISの日

WATALISの日
引用元:WATALIS

 5月15日はWATALISの日。古い着物地をリメイクして巾着袋にした「FUGURO(ふぐろ)」をはじめとして、丁寧に手作りした様々なアップサイクル商品を手がけているWATALISのブランドと、再生文化の心をより多くの人に知ってもらうことを目的に、宮城県亘理町の株式会社WATALISが制定し、日本記念日協会が認定した。

 日付は、株式会社WATALISの設立日(2015年5月15日)から、5月15日とした。

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 WATALISは、東日本大震災の被災地である宮城県亘理町に根ざした特別なブランドです。このブランドは、地元の女性たちによって立ち上げられ、地域固有の「感謝の心」「手仕事の技」「再生文化」を大切にしています。「WATALIS」という名前は、亘理町の「WATARI」と、「お守り」を意味する「TALISMAN」を組み合わせた造語で、お守りのように人々に大切にされ、人から人へと手渡される願いを込めて名付けられました。

 WATALISの特徴は、アップサイクルを通じた伝統文化の伝承と発信にあります。具体的には、日本固有の民族衣装である「本物の着物」を再利用し、その豊かな文化と歴史を現代の商品に転換しています。変化する衣生活の中で使用されなくなった着物を、新しい形で生まれ変わらせることで、着物が持つ無限の物語や想い、美意識を次世代に伝えています。

 WATALISによって生み出される製品は、四季折々の自然や日本人の美意識が反映されたデザインが特徴です。大切にしているのは、着物に込められた「愛情」や「感謝」の精神を継承し、それを形にすること。

 WATALISの活動は、大量生産には頼らず、限りある資源を大切にするという哲学のもとに進められています。それぞれの製品は、過去の時代を生きた人々の想いや物語を宿しており、とっておきのプレゼントとして、新しい持ち主に渡されることを願っています。WATALISは単なるブランドではなく、被災地の再生と伝統文化の継承を目指す、深い思いが込められたプロジェクトなのです。

アップサイクルとは

 リサイクルのように廃材を原料化して再利用するのではなく、商品としての価値を高めるような加工を行うこと。