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5月17日 お茶漬けの日

お茶漬けの日
引用元:永谷園

 5月17日はお茶漬けの日。永谷園の「お茶づけ海苔」が2012年に発売60周年を迎えたことを記念して、株式会社永谷園が制定し、日本記念日協会が認定した。

 日付は、永谷宗七郎の命日が1778年5月17日であることから、5月17日とした。

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 お茶漬けは、日本の伝統的な食事のひとつで、ご飯にお茶をかけて食べるシンプルながらも奥深い料理です。この料理の起源ははっきりしていませんが、稲作と米食文化が日本に伝来した時代から存在したとされ、平安時代には「湯漬け」としてその原型が見られます。時間が経過し乾燥したご飯を美味しく食べる方法として、「湯漬け」が生まれ、これがお茶漬けのルーツとされています。

 江戸時代に入ると、お茶漬けは庶民の日常生活に広く浸透しました。当時は、忙しい中でも手軽に食べられる食事として、また「茶漬屋」と呼ばれる飲食店も現れ、お茶漬けは一層親しまれるようになりました。お茶漬けにかける液体は、伝統的には煎茶や番茶、ほうじ茶などの日本茶が用いられますが、インスタントお茶漬けの普及により、現代ではお湯をかけるだけの簡単な調理法も広がっています。

 お茶漬けは、そのシンプルさの中にも多様なアレンジが可能です。梅干しやたくあん、鮭や明太子などの具材を加えることで、さまざまな味わいを楽しむことができます。また、冷たい水を用いた「冷やし茶漬け」は夏場の涼しい食事としても人気です。お茶漬けは、忙しい日の朝食や夜食、さらには食事の締めとしても重宝され、日本人にとって欠かせない食文化の一つとなっています。

 日本の伝統的な食文化を代表するお茶漬けは、その歴史の深さと、食べる人に合わせた無限のアレンジ可能性を持っています。いつの時代も人々に愛され続けるお茶漬けは、シンプルながらも日本人の食生活に深く根ざした、かけがえのない存在です。

永谷宗七郎とは

 永谷園の創始者・永谷嘉男の先祖。江戸時代にお茶の製法を発明し、煎茶の創始者として京都にて茶宗明神として祀られている。

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