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5月17日 高血圧の日

 5月17日は高血圧の日。血圧の予防などの啓蒙活動を目的に、特定非営利活動法人日本高血圧学会日本高血圧協会が制定し、日本記念日協会が認定した。

 日付は、世界高血圧連盟が定めた「世界高血圧デー(5月17日)」に准じて、5月17日とした。

 「世界高血圧デー」は2005年に開始され、当時事務局を担当していたアメリカの高血圧啓蒙月間が5月であったことなどからこの日となった。

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 高血圧は、静かな健康の敵とも呼ばれ、心臓病や脳卒中、腎臓病など多くの健康問題の原因となります。血圧が高い状態が続くと、血管に負担がかかり、徐々に損傷していくため、早期の発見と適切な管理が重要です。血圧は「収縮期血圧」と「拡張期血圧」に分けられ、一般的に収縮期血圧が140mmHg以上、または拡張期血圧が90mmHg以上の場合、高血圧と診断されます。

 高血圧の原因は、生活習慣や遺伝的要因、年齢の増加など多岐にわたります。塩分の過剰摂取、運動不足、肥満、過度なアルコール摂取、ストレスなどが挙げられます。また、家族歴がある場合、遺伝的要因により高血圧になりやすいことも知られています。

 高血圧の管理には、生活習慣の改善が基本となります。減塩、バランスの取れた食事、定期的な運動、適正体重の維持、ストレスの管理などが推奨されます。また、必要に応じて医師の処方による降圧薬の服用が行われます。治療の目標は、血圧を正常範囲内に保ち、心臓病や脳卒中などのリスクを低減することにあります。

 高血圧は自覚症状がないことが多く、「沈黙の病」とも称されます。そのため、定期的な血圧の測定と健康診断を受けることが、高血圧の早期発見と管理には不可欠です。また、高血圧は一度発症すると生涯にわたる管理が必要となりますが、適切な治療と生活習慣の改善によって、健康な生活を送ることが可能です。高血圧に対する意識を持ち、日々の生活の中で予防と管理に努めることが大切です。

1日当たりの塩分摂取量の目安

 厚生労働省の「日本人の食事摂取基準(2015年版)策定検討会」の報告書によると、1日当たりの塩分摂取量の目標値は、成人男性で8g未満、成人女性で7g未満とのこと。

 ちなみに、厚生労働省の平成25年国民健康・栄養調査概要によると、日本人の1日当たりの塩分摂取量の平均値は、男性11.1g、女性9.4gと目標値を大幅に上回っている。

記念日とかいろいろ

日本高血圧学会が作った記念日

健康の記念日