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~今日は何の日?~

5月17日 生命・きずなの日

 5月17日は生命・きずなの日。ドナー(臓器提供者)の存在なしには成立しない移植医療。それは自らの生命のかわりに、他人の生命を救う「ギフトオブライフ」の精神を持つドナーと、その家族の善意によって支えられている。新緑の生命萌え立つこの時期に、ドナーとその家族が社会的に深く理解され、生命の大切さ、生命の絆を多くの人が考える日にと、日本ドナー家族クラブ(JDFC)が制定し、日本記念日協会が認定した。

 日付は、5月が命の萌え立つ新緑の時期であることドナー(17)」の語呂合わせから、5月17日とした。

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 生命をもたらす奇跡の瞬間、それは臓器提供者(ドナー)から受け取る「ギフトオブライフ」を通じて起こります。この奇跡は、ドナー自身が自らの命の一部を他者に譲り渡し、新たな生命を吹き込む決断を下した瞬間に始まります。この行為は単に医学的な手続きを超え、生命の尊厳、無償の愛、そして絆の深さを世に示す行為です。

 ドナーとその家族の決断は、計り知れない勇気と慈悲の象徴です。生命を救うために自らの大切な一部を提供することは、言葉にできないほどの深い愛と献身の表れであり、受け取る側の家族にとっては、その重みと価値は測り知れません。この善意の行為は、一人の人間が別の人間の生に対してできる最大の贈り物であり、その深い絆は言葉では表現しきれないほどです。

 私たちは、ドナーとその家族の存在を社会的に深く理解し、その重要性をもっと多くの人々に知ってもらう必要があります。生命の大切さを理解し、生命を救うためにできることがあることを、一人ひとりが意識することが重要です。臓器提供は単なる選択肢ではなく、生と死をつなぐ絆の証しであり、社会全体で支え合うべき貴重な文化です。

 ドナーとその家族の決断を尊重し、その勇気ある行動を称え、感謝の気持ちを持つこと。それは私たち一人ひとりが持つべき基本的な姿勢です。生命を救う「ギフトオブライフ」の精神を広く共有し、この貴重な連鎖が未来にも続いていくよう、私たちの理解と支援が必要不可欠です。ドナーとその家族に対する深い敬意と感謝を忘れずに、生命の尊さを次世代にも伝えていきましょう。