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5月18日 ファイバーの日

 5月18日はファイバーの日。2005年に食物繊維に関する研究データの集積や、消費者への情報提供を行うファイバーアカデミアが制定した。

 日付は、ファイバー(518)」の語呂合わせから、5月18日とした。

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 食物繊維は、人の消化酵素では分解することができない食物中の物質であり、整腸作用など身体に有用な働きをすることで「第6の栄養素」とも称されます。主に不溶性食物繊維と水溶性食物繊維の二つに大別され、それぞれ異なる特性と健康効果を持ちます。

 不溶性食物繊維は、水に溶けない性質を持ち、セルロースやヘミセルロースなどがこれに該当します。穀類、野菜、豆類、キノコ類などに多く含まれ、保水性が高いため、胃や腸で水分を吸収して膨らみ、腸を刺激して蠕動運動を活発にし、便通を促進する効果があります。また、食べ応えがあり、よく噛むことで満腹感を得やすく、食べ過ぎの防止にも役立ちます。

 一方、水溶性食物繊維は、水に溶けて粘り気を持つ性質があり、ペクチンやグルコマンナンなどがこれに含まれます。果物や海藻類に多く含まれ、粘性によって胃腸内をゆっくりと移動し、糖質の吸収を遅らせることで、食後の血糖値の上昇を抑える効果があります。また、胆汁酸やコレステロールを吸着して体外に排出する作用もあり、脂質の代謝に役立ちます。

 食物繊維は、便秘の予防や改善だけでなく、肥満や生活習慣病の予防、腸内環境の改善にも寄与します。日本人の食事摂取基準では、成人男性は1日あたり21g以上、成人女性は18g以上の摂取が推奨されています。日常の食生活において、様々な種類の食物繊維をバランス良く摂取することが、健康維持には重要です。