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5月8日 松の日

松の日

 5月8日は松の日。1989年に日本の松の緑を守る会が制定した。

 日付は、1981年のこの日に日本の松の緑を守る会の初の全国大会が奈良市で開催されたことから、5月8日とした。

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 松(マツ)は、マツ科に属する針葉樹の総称で、特にアカマツ・クロマツ・ゴヨウマツ・ハイマツなど、マツ科の植物を指します。マツ属(学名:Pinus)はマツ科の中でも特に代表的な属であり、北半球に約100種が分布しています。これらの樹木は、その独特の針状の葉と、松かさ(松ぼっくり)と呼ばれる実をつけることが特徴です。

 松の葉は通常、二本・三本・五本の束生であり、この特徴が松を他の針葉樹と区別する重要なポイントとなっています。また、松は雌雄同株であり、生態系の中で重要な役割を果たしています。多くの松は高木となり、その堅牢な木材は建築用材として古くから高く評価されてきました。

 松の名前の由来には諸説ありますが、日本では「神が降りる木」としての神聖な意味合いを持つ「待つ(マツ)」や、葉が二股に分かれる様子から「股(マタ)」が転じたという説があります。また、「(神を)待つ」「(神を)祀る」「(緑を)保つ」などの言葉が由来とされることもあります。

 日本において松は、神聖な木としてのみならず、節操や長寿を象徴する木としても尊ばれています。正月の門松や松竹梅の筆頭としての位置づけなど、日本の文化や風習に深く根ざしており、その尊厳は多くの人々によって認識され続けています。人々との深い関わりを持ち、利用されることが多い松は、文化や信仰の対象としても重要な位置を占めています。