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6月1日 牛乳の日

牛乳の日
引用元:一般社団法人Jミルク

 6月1日は牛乳の日。乳への関心を高めて消費の拡大を図り、人々の健康の増進と食生活の向上を目的に、一般社団法人Jミルクが制定し、日本記念日協会が認定した。

 日付は、牛乳への関心とともに酪農・乳業の仕事を多くの人に知ってもらおうと2001年に国連食糧農業機構(FAO)が6月1日を「世界牛乳の日(World Milk Day)」と提唱したことに倣って、6月1日とした。

牛乳の豆知識

 日本で牛乳が飲まれ出したのは6世紀頃、飛鳥時代か奈良時代だと言われている。当時は皇族や大名のような特権階級が薬として飲んでいた。庶民が飲めるようになったのは明治時代からだが、その頃はあまり普及しなかった。日常的に飲まれるようになったのはパン食が普及した戦後から。

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 牛乳は、乳牛から採取される乳汁であり、栄養価の高さと多用途性から、世界中で広く消費されている飲料です。その成分には、生乳100%で、乳脂肪分3.0%以上、無脂乳固形分8.0%以上という厳格な基準があり、水や他の原料の添加を許されていません。このような厳しい基準によって、牛乳の品質と安全性が保証されています。

 牛乳は単に飲用されるだけでなく、チーズ、バター、ヨーグルトといった様々な乳製品の原料としても利用されます。これらの製品は、牛乳の栄養価を異なる形で楽しむことを可能にし、食生活の多様化に貢献しています。

 牛乳の歴史は古く、動物の家畜化とともに始まりました。約1万年前にはヒツジやウシ、ヤギが家畜化され、それらから乳を得ることが始まりました。特に牛乳は、新石器時代のブリテン諸島の陶器からその脂肪分が発見されたことから、古くから人類に利用されていたことがわかります。しかし、牛乳がそのまま飲用されるようになったのは、比較的近代になってからであり、それまでは主にバターやチーズなどの加工品として利用されていました。

 日本における牛乳の普及は、幕末から明治時代にかけて広がりました。特に学校給食法の制定以降、牛乳は子どもたちの健康維持に欠かせない飲料となり、日本人の食生活に深く根ざしています。しかし、牛乳の消費は近年減少傾向にあり、特に若年層の牛乳離れが課題となっています。

 また、日本では鉄欠乏性貧血の予防の観点から、1歳を過ぎてからの摂取が推奨されています。

 牛乳は、その栄養価や歴史、文化的価値を通じて、世界中の人々に愛され続けています。多くの人々にとって、牛乳はただの飲料ではなく、健康や文化の象徴としての役割も果たしているのです。

法律上のあれこれ

 日本では「食品衛生法の乳及び乳製品の成分規格等に関する省令」という法律によって、牛乳とは「直接飲用に供する目的又はこれを原料とした食品の製造若しくは加工の用に供する目的で販売(不特定又は多数の者に対する販売以外の授与を含む。)する牛の乳」と定義されている。

 ちなみに現在、牛乳を名乗る事が出来るのは生乳100%の商品のみで、それ以外は「牛乳」という言葉を商品名に入れてはいけないことになっているため、「珈琲牛乳」や「フルーツ牛乳」という商品は実は存在しない。

記念日とかいろいろ