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~今日は何の日?~

6月1日 電波の日

電波の日
引用元:国土地理院

 6月1日は電波の日。1950年(昭和25年)6月1日に電波三法(電波法・放送法・電波監理委員会設置法 )が施行されたことにちなみ、電波利用に関する知識の普及・向上などを目的に、電波監理委員会が制定した。

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 電波の利用は、現代社会を支える不可欠な技術の一つとなっています。電波法により、3テラヘルツ(THz)以下の電磁波が「電波」と定義されており、これは人類が発見し、活用するようになってから約120年の歴史を持ちます。しかし、自然界には電波が存在していたため、人類はこの自然の現象を利用して様々な技術を開発してきました。

 電波の性質は周波数によって異なり、その特性を活かして多岐にわたる分野で利用されています。例えば、低周波数の電波は電離層で反射しやすく、長距離通信に利用されます。これは、かつての国際通信や災害時の緊急通信などで重要な役割を果たしてきました。一方、高周波数の電波は直進性が高く、雨や水蒸気に吸収されやすい特性を持っていますが、この特性を利用して気象レーダーや衛星通信、無線LANなどの技術が開発されました。

 日常生活では、テレビやラジオ放送、スマートフォンやカーナビゲーションシステムなど、多くの電子機器が電波を利用しています。これらの機器によって、情報の受発信が可能となり、人々の生活はより便利で豊かなものになっています。また、ワイヤレスICカードシステムや医療分野での利用など、電波の応用は日々進化し、新たな技術開発が続けられています。

 医療分野では、電波を利用した診断装置や治療機器が開発されており、非侵襲的な手法による患者の負担軽減に貢献しています。また、農業分野では、電波を利用したセンサーによる作物の生育状況の監視や、遠隔地からの灌漑制御など、精密農業の実現に向けた技術開発が進んでいます。

 このように、電波は私たちの生活を支える基盤技術として、さまざまな分野で活用されています。電波の持つ無限の可能性を追求し、新たな技術やサービスの開発に挑戦することで、未来の社会をより豊かなものにしていくことが期待されています。

記念日とかいろいろ

省庁などが作った記念日