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~今日は何の日?~

6月1日 麦茶の日

 6月1日は麦茶の日。夏に向けて麦茶の味をPRするために、1986年に全国麦茶工業協同組合が制定した。

 日付は、この頃は麦茶の原料となる大麦の収穫時期にもあたり、また、衣替えの日でもあることから、6月1日とした。

麦茶の豆知識

麦茶の日

 麦茶とは、焙煎した大麦で作ったお茶。日本では平安時代頃から飲まれ始めたと言われている。昔は「麦湯」と呼ばれており、麦茶と呼ばれるようになったのはは昭和40年頃から。

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 麦茶は、天然の成分のみで構成された飲料で、人工的な保存料や甘味料を一切含まず、タンニンやカフェインといった刺激物質も含まないため、幅広い年齢層に安心して飲用していただける健康飲料です。特に、赤ちゃんにも安心して与えられることから、長きにわたり多くの家庭で愛用されてきました。近年の科学的研究により、麦茶には胃の粘膜を保護する作用や糖尿病の合併症を防ぐ効果、さらには発がん性物質に対する消去活性や血液の流動性を高める効果など、多様な健康効果が秘められていることが次々と証明されています。

 麦茶の原料である大麦は、約1万3千年前から人類に栽培されており、日本にも紀元前2~3世紀に伝わってきたとされています。日本で麦茶が広く飲まれるようになったのは、おそらく原始農耕の始まりとともに炒った麦を水に浸けて飲んでいた風習が起源と考えられます。特に、夏場に麦茶が好まれるのは、その香ばしさとさっぱりした味わい、そしてミネラルを含むことから水分補給に適しているためです。麦茶はカフェインを含まないため、カフェインに敏感な方や、夜間でも安心して飲むことができます。

 麦茶は、その製造過程で大麦を焙煎することにより独特の香ばしさを持ち、粒のまま、ティーバッグ、ペットボトル、粉末など様々な形態で提供されています。また、健康志向の高まりを受け、ハトムギや玄米など他の穀物や、さまざまな茶葉をブレンドした麦茶も登場しており、消費者の多様なニーズに応えています。

 長い歴史を持つ麦茶は、日本の文化とともに育まれた飲料であり、古くから伝わる知恵と現代科学が認める健康効果が融合した、まさに自然由来の機能性飲料と言えるでしょう。日々の生活に麦茶を取り入れることで、自然の恵みを感じながら健康的な生活を送ることができます。

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