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6月4日 ムシキングの日

 6月4日はムシキングの日。2015年に「新甲虫王者ムシキング」として復活したのを機に、ゲームの面白さとゲーム性を多くの人に知ってもらうために、「甲虫王者ムシキング」の開発・運営を手がける株式会社セガ・インタラクティブ ムシキングチームが制定し、日本記念日協会が認定した。

 日付は、(6)(4)キング」の語呂合わせから、6月4日とした。

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 『甲虫王者ムシキング』は、セガによって開発されたトレーディングカードアーケードゲームです。このゲームは、通称「ムシキング」と呼ばれ、2003年1月21日にアミューズメント施設での稼働を開始しました。ゲームの特徴は、プレイヤーが甲虫を操り、じゃんけんのルールを用いて戦う点にあります。このシンプルながらも戦略的なゲームシステムは、幼稚園から小学校低学年の男児を中心に大ブームを巻き起こしました。

 ムシキングの筐体は、初期にはNAOMIマザーボードを採用しており、後期にはSYSTEM SPへと移行しています。このゲームはカードの払い出しを先に行うことで、法律上自動販売機として扱われていました。カードはスリーブに入れられていない特殊なデザインで、プレイヤーはこれらのカードを集め、交換し、戦わせることができました。

 ムシキングはアーケードゲームの枠を超え、漫画化・アニメ化、さらには映画化されるなど、多方面にわたって展開されました。また、プロレスリング・ノアにおいては、ムシキングをモデルにした覆面レスラー「ムシキング・テリー」が誕生するなど、文化的な影響も与えました。後に、ムシキングはソーシャルゲームやカードバトルゲームの先駆けとも評され、その影響は現在のゲーム業界にも大きな足跡を残しています。

 2020年代に入ると、ムシキングを楽しんだ「ムシキング世代」が成長し、実際の昆虫飼育へと興味を広げる例が増えています。この現象は、エキゾチックペットとしての昆虫のブームを支える一因ともなっており、ムシキングが子どもたちの自然観や生き物への興味を育んだことがうかがえます。

 ムシキングは、ただのゲームを超えて、多くの子どもたちに夢と興奮を提供しただけでなく、教育的な価値も持ち合わせていたことが明らかです。その魅力は時を経ても色褪せることなく、今後も多くの人々に語り継がれていくでしょう。

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