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6月5日 ロゴマークの日

 6月5日はロゴマークの日。ロゴデザインの効果をアピールすることを目的に、企業、店舗のロゴマークなどのデザインを中心に、ブランディング、マーケティングなどに関わる制作を行っている株式会社ビズアップが制定し、日本記念日協会が認定した。

 日付は、ロゴ(65)」の語呂合わせから、6月5日とした。

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 ロゴマークとは、企業や商品、サービスなどのアイデンティティを象徴する図案や文字を組み合わせたデザインのことを指します。この言葉は、ギリシア語の「ロゴテュポス」に由来し、「ロゴ」は言葉を、「タイプ」は活字を意味します。本来は1単語のための連字活字を指していましたが、現代ではその概念は大きく広がり、企業や商品のブランドイメージを形成する重要な役割を担っています。

 ロゴタイプは、文字だけで構成されるデザインであり、特定の書体や装飾を施して、その対象の特徴や性格を表現します。これに対し、ロゴマークは、ロゴタイプとマークを組み合わせたデザインであり、より視覚的な印象を与えることができます。英語では、ロゴタイプとロゴマークを合わせたものを単に「logo」と呼びます。

 ロゴマークは、看板、名刺、封筒、レポート用紙、領収書などの企業文書や、商品のパッケージ、雑誌や書籍の表紙、背表紙などに使用されます。また、宣伝や広告の目的で広く用いられ、企業や商品のブランドイメージを一貫して伝えるために不可欠な要素となっています。

 ロゴのデザインは、その対象物の差別化を図るために、専用に大きく変形させることもあれば、一見すると一般のフォントを使用しているように見えても、実は細かな調整が施されていることが多いです。ロゴデザインと書体デザインは異なる専門分野であり、ロゴデザインには、文字間隔や高さ、筆画の位置やセリフなどのバランス調整が含まれます。

 企業や組織にとって、ロゴマークはコーポレートアイデンティティ(CI)の一環として、印象付けのために重要な役割を担っています。ロゴは商標として登録されることにより、商標的な無断使用から保護されますが、デザインが文字を装飾した程度では著作権の保護対象外とされることがあります。

 ロゴマークのデザインは、視覚的に強い印象を残し、消費者や利用者に対して企業や商品のイメージを直感的に伝える力を持っています。そのため、デザインの選択や変更は、企業のブランド戦略において非常に重要な意味を持ち、時には微細なリニューアルを重ねながら長年にわたって愛されるロゴマークも存在します。