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6月6日 大麦の日

 6月6日は大麦の日。栄養価の高さやさまざまな食品に活用できるなど、大麦の魅力を広く伝える事を目的に、株式会社大麦工房ロアが制定し、日本記念日協会が認定した。

 日付は、麦秋の季節である6月と、大麦を「O(オー)6(麦)」と読むのを組み合わせて、6月6日とした。

大麦の豆知識

大麦の日

 大麦は寒冷・乾燥に強い植物で、その歴史は古く、およそ1万年ほど前から西アジアから中央アジアにかけて栽培されていたと言われている。熱帯地域以外の多くの国で栽培されている。大麦には、二条大麦・六条大麦・はだか麦などの種類があり、ビールやウイスキー、焼酎や麦茶など様々な用途がある。

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 大麦は、世界最古の作物の一つであり、約1万年前から西アジアから中央アジア(現在のイラク付近)で栽培されていたとされます。古代エジプトでは、約三千年前のツタンカーメン王の墓から大麦が発見されており、その歴史の古さを物語っています。日本においては、約1,800年前に中国から朝鮮半島を経由して伝来し、奈良時代には広く栽培されていました。

 栄養面での最大の特徴は、食物繊維を多く含むことです。白米の約10倍の量を含み、不溶性と水溶性の食物繊維をバランスよく含んでいます。これにより、便通の改善や血糖値、コレステロールの低下など、様々な健康効果が期待されます。また、大麦は食物繊維が穀粒の中心まで存在しており、この特性を生かした食品開発も行われています。

 大麦はそのまま食べるだけでなく、さまざまな食品に加工され利用されています。麦めしや麦茶の他、ビールや焼酎、みそやしょうゆなどの発酵食品の原料としても重宝されており、日本の食文化に欠かせない存在です。また、パンを膨らますためのグルテンを含まないため、パン製品には不向きですが、その他の多様な食品への利用が可能です。

 生活習慣病の予防に大麦が注目される理由の一つに、β-グルカンという食物繊維が挙げられます。この成分は血中コレステロールの低下や血糖値の安定に寄与し、メタボリックシンドロームの解消や糖尿病の予防に効果があるとされています。大麦を日常的に摂取することで、健康維持に寄与することが期待されます。

 日本における大麦の歴史は、食糧としての価値だけでなく、文化的な側面も含めて非常に重要です。時代と共に変遷してきた大麦の利用方法や、その健康への効果は、現代においても多くの人々にとって価値ある知識となっています。大麦を取り入れた食生活を通じて、健康で豊かな生活を送ることができるでしょう。

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