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6月6日 吹き戻しの日

 6月6日は吹き戻しの日。吹き戻しの楽しさを多くの人に知ってもらうために、株式会社吹き戻しの里が制定し、日本記念日協会が認定した。

 日付は、「吹き戻し」の形が「6」に似ていることから、6月6日とした。

吹き戻しとは

吹き戻しの日

 口に咥えて吹くとスルスルと伸びたあと、先からクルクルと戻ってくる玩具のこと。、地方によっては「巻鳥」「巻笛」「蛇笛」などとも呼ばれていた。国内で製造される吹き戻しの80%が淡路島にある株式会社吹き戻しの里で作られている。

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 吹き戻しは、大正から昭和の初期にかけて日本中で作られていた紙製の玩具で、その起源や詳細な歴史ははっきりしていません。一説によると、吹き戻しは大阪の玩具メーカーによって考案され、置き薬屋さんの景品として登場したと言われています。この玩具は、薬を包むのに使用されるのと同じ種類の紙で作られており、紙風船とも共通する素材を使用していたとされています。

 日本では、お祭りの屋台や紙芝居の景品としても広まり、誰もが知る人気の玩具となりました。海外では『BLOWOUTS』と呼ばれ、誕生日やクリスマスのパーティー、新年の祝い事などで吹かれる習慣があります。昭和40年代には、その品質の良さと生産量の多さで、世界中に輸出され、日本政府から輸出貢献企業として表彰されたこともあるほどです。

 現代では、吹き戻しは玩具としての楽しみだけでなく、医療・介護・美容の現場でのトレーニング効果が認められ、広く利用されています。国内で製造される吹き戻しの約80%が淡路島にある株式会社吹き戻しの里で作られており、この施設では日本で唯一の吹き戻しの製作体験と工場見学ができます。

 吹き戻しは、まきとり(巻鳥)、ピロピロ笛、ピーヒャラ笛、へび笛など様々な名前で親しまれています。全国のおみやげ物売り場やお祭りの夜店、大手量販店のパーティグッズコーナーなどで販売されており、その独特の魅力は今も多くの人々に楽しまれています。吹き戻しの歴史は、日本の玩具文化の中で特別な位置を占めており、そのシンプルながらも楽しいメカニズムは、年代を超えて愛され続けています。

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