カレンダーをめくってみれば
~今日は何の日?~

6月6日 アンガーマネジメントの日

 6月6日はアンガーマネジメントの日。協会の理念である「怒りの連鎖を断ち切ろう」との想いを伝えることを目的に、一般社団法人日本アンガーマネジメント協会が制定し、日本記念日協会が認定した。

 日付は、怒りの感情のピークが6秒であることと怒りを「ムカムカ」と表現することがあるため、(6)(6)カ」の語呂合わせから、6月6日とした。

アンガーマネジメントとは

 怒りの感情と上手に付き合うための心理トレーニングのことで、自分自身の怒りを理解し、コントロールしたりポジティブなものへと変換させるための技術。1970年代のアメリカで始まった。

◆◆◆

 アンガーマネジメントは、1970年代にアメリカで開発された、怒りや劣等感などのネガティブな感情を適切にコントロールし、建設的に扱うためのスキルや手法のことです。怒りという自然な感情に対して、理解し、適切に対処することで、人間関係の維持や職場での生産性向上につながるとされています。当初は犯罪者のリハビリテーションプログラムとして利用されていましたが、その有用性から一般社会や企業研修にも広がりました。

 アンガーマネジメントの目的は、怒りの感情を完全に抑え込むことではなく、怒りを感じるべき場面で適切に表現し、不要な場面では怒らないようにするスキルを身につけることです。怒りは、モチベーションとしての建設的な側面も持っていますが、コントロールできない怒りは人間関係の悪化や仕事の効率低下を招くため、この感情を管理することが重要とされています。

 アンガーマネジメントが注目されるようになった背景には、価値観の多様化や社会の変化があります。人々が異なる価値観を持つ人と接する機会が増えたことで、怒りを感じやすくなったという側面があります。また、パワーハラスメントやセクシュアルハラスメントなどのハラスメント防止策の強化により、従来の叱責の方法が見直され、新たなコミュニケーションスキルが求められています。

 現代社会では、変化する価値観や様々なストレスに直面することが多く、怒りを適切に管理し、ポジティブな行動に転換するスキルが求められています。アンガーマネジメントは、プライベートだけでなく職場での人間関係にも役立つ重要なスキルであり、自分自身はもちろん、周りの人々との関係を良好に保つためにも有効です。

記念日とかいろいろ