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~今日は何の日?~

6月7日 むち打ち治療の日

 6月7日はむち打ち治療の日。一般的には治らないものと考えられている場合が多いむち打ち症。しかし、きちんと治療すればほとんどの症状が改善するので、あきらめずに治療しましょうと呼びかける日とするために、一般社団法人むち打ち治療協会が制定し、日本記念日協会が認定した。

 日付は、(6)ち打ちを(7)おそう」という語呂合わせから、6月7日とした。

鞭打ち症とは

むち打ち治療の日

 鞭打ち症とは、外部からの衝撃によって頭部が激しく前後に動いたときに首やその周辺が損傷を受けて起こる様々な症状のこと。頭痛や肩こり、めまいなどの症状が現れる。

 ちなみに「鞭打ち症」という名前は俗称で、正確には「外傷性頸部症候群」という。

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 鞭打ち症、正式には「頚椎捻挫」や「外傷性頚部症候群」と称される病態は、主に交通事故による追突や強い衝突、さらにはスポーツ中の不慮の事故などで頭部が強く前後に揺れることにより、首に生じる外傷性の疾患です。このような状況は、頚椎(首の骨)やそれを取り巻く筋肉、靭帯に過度の力が加わることで発生し、首の痛みやこわばり、手足のしびれ、頭痛、めまい、耳鳴り、吐き気といった多岐にわたる症状を引き起こします。

 鞭打ち症の診断は、症状の自覚や医師の診察によってなされますが、レントゲンやMRI、CTなどの画像診断を用いて詳細な損傷の有無を確認することが一般的です。治療法は、症状の重さや患者の全身状態を踏まえ、保存的療法(安静、薬物療法、物理療法など)から、必要に応じて手術療法まで多岐にわたります。特に初期段階では、無理な動きを避けつつ、適切な休息と薬物療法が推奨されます。

 また、症状の改善には時間がかかることもあり、治療期間は短期間で済むケースから、数ヶ月、時にはそれ以上を要するケースもあります。そのため、医師の指導のもと、焦らずじっくりと治療に専念することが重要です。さらに、鞭打ち症を放置すると慢性化し、日常生活に支障をきたすこともあるため、症状が軽度であっても、早めの受診が望まれます。

 交通事故などで首に衝撃を受けた場合、たとえ初期に症状が軽微であっても、後に症状が顕著になることがあるため、事故直後にはできるだけ早く医療機関を受診し、適切な診断と治療を受けることが肝心です。そして、症状が改善しても、再発や悪化を防ぐためにも、継続的なフォローアップが必要となります。

記念日とかいろいろ

病気の記念日