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6月7日 緑内障を考える日

 6月7日は緑内障を考える日。中途失明の原因として最も多いとされる緑内障について広く考え、一年に一度は緑内障の検診を受けるようにと呼びかける日とするために、緑内障に関する啓発と情報発信、患者やその家族との交流と情報交換をめざして活動を行っている緑内障フレンド・ネットワークが制定し、日本記念日協会が認定した。

 日付は、緑内(67)障」の語呂合わせから、6月7日とした。

緑内障とは

 眼圧によって視神経が、損傷を受け視野が狭くなる病気の総称。日本人の40歳以上では20人に1人が緑内障になっているとされている。古代ギリシャのヒポクラテスが「目が地中海の海の色のように青くなり、やがて失明 状態になる」と記述したことからこの名前が付いた。

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 緑内障は、視神経の障害により視野が徐々に狭くなり、最終的には失明に至る可能性がある目の病気です。この病気の特徴は、初期段階では自覚症状が少ないため、気づかないうちに進行してしまうことがあります。緑内障の原因として最もよく知られているのは眼圧の上昇ですが、正常眼圧緑内障のように、眼圧が正常範囲であっても視神経が損傷するケースもあります。

 緑内障の種類には大きく分けて「開放隅角緑内障」と「閉塞隅角緑内障」があり、それぞれに特徴的な原因と症状があります。開放隅角緑内障は最も一般的なタイプで、眼内の房水の排出経路が何らかの原因で徐々に機能不全を起こし、眼圧が上昇することで視神経がダメージを受けます。一方、閉塞隅角緑内障は、房水の排出経路が急激に塞がれることで眼圧が急上昇し、急性の痛みや視力低下を引き起こすことがあります。

 緑内障の治療は、眼圧を下げることによって視神経へのダメージの進行を遅らせることが主な目的です。治療方法には、点眼薬による治療、レーザー治療、手術などがありますが、早期に発見し適切な治療を行うことで、症状の進行を抑えることが可能です。しかし、一度損傷した視神経は回復しないため、定期的な眼科受診による早期発見が非常に重要です。

 緑内障は「沈黙の眼疾患」とも呼ばれ、自覚症状が現れる頃にはかなり進行していることが多いので、40歳を過ぎたら定期的な眼科検診を受けること、また、家族に緑内障の患者がいる場合は、より早期から注意深く自分の目を守る必要があります。緑内障は適切に管理すれば、失明を防ぐことができる病気です。定期的な検診と医師の指示に従った治療により、多くの人が健康な視生活を送ることができます。

記念日とかいろいろ

病気の記念日