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~今日は何の日?~

6月9日 たまごの日

 6月9日はたまごの日。様々な料理に使えて栄養豊富な健康優良食品の卵をもっと食べてもらいたいという願いから、有限会社鈴木養鶏場が制定し、日本記念日協会が認定した。

 日付は、「卵」という漢字が数字の「6」と「9」に似て見えることと、盛夏の前に卵を食べて健康増進を図ってもらいたいという願いから、6月9日とした。

鶏卵Q&A

たまごの日
引用元:鈴木養鶏場

  • Q:鶏が一日に産む卵の数は?
  • A:1個。およそ24~25時間で一つの卵を産み、数日間卵を産み続けた後、1~2日休んでまた数日間産むというサイクルを繰り返す。平均すると年間280個ほど産むと言われている。
  • Q:赤い卵と白い卵の違いは?
  • A:赤玉を産むか白玉を産むかは遺伝によって決まる。昔は褐色の羽なら赤玉、白色の羽なら白玉を産むと考えられていたが、これは間違いであることが判明している。また、赤玉と白玉に栄養面での違いはない。
  • Q:大きい卵と小さい卵の違いは?
  • A:卵白の割合が違う。卵黄の重さはほぼ同じ。

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 鶏卵は、その栄養価の高さと多様な調理法で世界中で消費されている食品です。タンパク質、ビタミン、ミネラルなど、人間の健康維持に必要な栄養素をバランス良く含んでおり、「完全食品」とも称されます。特に、卵白に含まれる高品質なタンパク質は、体内での利用効率が非常に高く、成長期の子供や運動選手などタンパク質の需要が高い人にとって重要な食材となっています。

 鶏卵のもう一つの特徴は、その調理の多様性です。生食、茹で、焼き、蒸し、炒めなど、単独でも様々な食感や味わいを楽しむことができ、また他の食材と組み合わせることで無限の料理を生み出します。オムレツ、スクランブルエッグ、カスタードクリーム、マヨネーズなど、日々の食卓に欠かせない多くの料理に使われています。

 鶏卵の殻の色には、白と茶色がありますが、これは鶏の品種によるものであり、栄養価や味に大きな差はありません。ただし、飼育環境や餌の質が卵の品質に影響を与えるため、有機飼育や特別な餌を与えられた鶏の卵は、「特別な味」として高く評価されることもあります。

 近年では、鶏卵の生産において動物福祉が重視されるようになり、ケージフリー卵やオーガニック卵など、鶏が自然に近い環境で飼育された卵が人気を集めています。これらは、消費者の健康や環境への配慮、さらには動物の幸福を考慮した選択として注目されています。

 鶏卵はその単純な形状からは想像もつかないほど、栄養面や文化面で人類に大きな影響を与えてきた食材です。これからも私たちの食生活に欠かせない存在として、その価値が再評価され続けることでしょう。

日本の鶏史

 鶏は2000年ほど前には日本に入ってきていた。しかし、奈良時代に出された殺生禁断令によって肉だけでなく鶏卵を食べることも禁止された。また、仏教では殺生を悪とみなし、卵も生き物のカテゴリーに入れていたことも影響し、長い間卵を食べることは悪いことだと信じられていた。日本で卵が食べられだしたのは江戸時代に入ってからで、一般家庭に普及し出したのは昭和の中期頃から。

記念日とかいろいろ