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~今日は何の日?~

6月11日 布おむつの日

 6月11日は布おむつの日。赤ちゃんやお年寄りの肌に優しく、赤ちゃんの感受性を豊かに育て、地球環境に優しい布おむつの良さを広く知ってもらいたいと、布おむつのレンタルシステムで知られる関西ダイアパーリース協同組合が制定し、日本記念日協会が認定した。

 日付は、昔から布おむつのことを「襁褓(むつき)」と呼んでいたことから6月とし、いい(11)日」と読む語呂合わせから、6月11日とした。

貸しおむつとは

 日本における貸しおむつ(レンタルおむつ)は、約50年前にアメリカから導入されたシステムで、現在、専業、兼業の業者が約100社ある。初めは赤ちゃん専用のものだけでしたが、約30年前から、寝たきりのお年寄りなどを対象にした成人用のレンタルも始まっている。

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 貸しおむつサービス、特に「レンタル布おむつ」は、現代の多忙な生活の中で新たな選択肢として注目を集めています。このサービスは、新生児期からトイレトレーニングが完了するまでの期間、家庭において重要な役割を担っています。紙おむつが一般的な今日でも、レンタル布おむつを選ぶ理由には、環境への配慮、肌への優しさ、そして育児の質の向上が挙げられます。

 レンタル布おむつサービスの最大の魅力は、何と言っても「洗濯の手間がない」ことです。専門のスタッフが定期的に使用済みの布おむつを回収し、洗浄から乾燥、消毒までを行い、清潔な布おむつをお届けします。この徹底した衛生管理は、自宅での洗濯では実現が難しいレベルです。また、布おむつの適切な管理により、赤ちゃんの肌トラブルを未然に防ぐことができます。

 さらに、布おむつを使用することで、赤ちゃんとのコミュニケーションが深まるというメリットもあります。布おむつは吸収性が紙おむつに比べて劣るため、おむつ替えの頻度が増え、その度に親子のスキンシップが生まれます。また、布おむつを通じて排泄のリズムや健康状態を観察しやすく、トイレトレーニングへの移行もスムーズになると報告されています。

 経済面でも、レンタル布おむつは長期的に見るとコストパフォーマンスに優れています。初期投資は必要ですが、使い捨ての紙おむつを購入し続けるコストと比較すると、トータルでの出費を抑えることが可能です。さらに、布おむつの利用は一般的なゴミの量を減らすことにも繋がり、環境保護に寄与します。

 しかし、レンタル布おむつサービスを利用する際には、サービス提供者の衛生管理基準や、回収・配達のスケジュール、コストなど、自家用のニーズに合ったサービスを選ぶことが重要です。また、布おむつと紙おむつを併用するなど、家庭のライフスタイルや赤ちゃんの肌の状態に合わせた使い方を見つけることも大切です。

 貸しおむつサービスは、育児を支え、環境にも配慮した持続可能な選択肢を提供します。赤ちゃんの肌へのやさしさ、育児の質の向上、そして環境への優しい選択として、これからも多くの家庭で選ばれ続けるでしょう。