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~今日は何の日?~

6月15日 生姜の日

 6月15日は生姜の日。古くから優れた調味料として、あるいは体に良い食材として生活に取り入れられてきた生姜。奈良時代には神様への供え物として献じられ、6月15日に感謝の祭りが行われてきた。

 この日を生姜の魅力を多くの人に知ってもらうキッカケの日とするために、生姜の研究や商品開発を行っている株式会社永谷園が制定し、日本記念日協会が認定した。

 ちなみに、生姜の古名である「はじかみ」を名乗る石川県金沢市の「波自加弥神社」ではこの日に「はじかみ大祭」が行われる。

生姜の豆知識

生姜の日

生姜の原産地はインドからマレー半島にかけてのアジア南部とされている。日本には3世紀頃に中国から伝わってきた。長く薬用として栽培されていたが、普通に食用として食べられだしたのは江戸時代に入ってからで、それまでは主に薬用として栽培されていた。現在国内では高知県が国内生産量の半分近くを占めており、ついで熊本、千葉、宮崎などでも生産されている。

皮むき

 水で表面を濡らした生姜をスプーンでこそぐだけで簡単に皮を剥くことができる。

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 生姜は、ショウガ科に属する多年草で、その根茎が世界中で香辛料や調味料として広く利用されています。日本でも古くから親しまれ、食欲を増進させる効果や殺菌作用があるとされ、多様な料理に活用されてきました。生姜の原産地は特定されていませんが、国内外で広く栽培され、日本国内の消費量の一部は輸入に頼っています。

 生姜は収穫時期や出荷時期によって「新しょうが」「ひねしょうが」「親しょうが」のように種類が分けられ、それぞれが異なる風味や食感を持ち、用途に応じて使い分けられます。新しょうがは繊維質が柔らかく、水分を多く含むため生での使用が推奨され、一方でひねしょうがは繊維質が多く風味が強いため、薬味や香辛料として幅広く活用されます。親しょうがは種として使用されたもので、煮物などの煮込み料理に向いています。

 生姜に含まれる代表的な有効成分には「ジンゲロール」と「ショウガオール」があります。ジンゲロールは生の生姜に多く含まれ、手先や足先など身体の末端を暖める効果がありますが、身体を冷やす可能性もあるため、その殺菌効果がより注目されます。ショウガオールは身体の深部を温める効果があり、冷え性の方に特に推奨される成分です。

 現代では生姜を使った様々な商品が市場に登場しており、生姜飴や生姜湯、生姜紅茶など、手軽に生姜を摂取できる商品が多数存在します。これらの商品は冷え性対策やダイエット、基礎体温の上昇などに効果的な摂り方を意識しています。また、「ジンジャラー」と呼ばれる人たちがしょうが粉末やチューブに入った生姜を持ち歩くなど、生姜の健康への利点が広く認識されています。