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6月16日 麦とろの日

 6月16日は麦とろの日。栄養のバランスが良く、夏バテ解消の効果もある麦とろごはんの美味しさを、より多くの人々に知ってもらうために、麦とろの食材などを手がけ、山梨県富士川町に本社を置く株式会社はくばくが制定し、日本記念日協会が認定した。

 日付は、(6)とろ(16)」の語呂合わせから、6月16日とした。

麦とろとは

麦とろの日

 麦飯にトロロを掛けたもの。

 麦ご飯に使う大麦は、ビタミンBをはじめ、カルシウムや鉄分などを多く含んでおり、トロロには、でんぷん分解酵素であるアミラーゼやジアスターゼが豊富に含まれているため、消化を助け、栄養の吸収効率を高める効果があるといわれている。

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 麦とろは、日本の伝統的な食文化の一つであり、その主成分は大麦とヤマノイモです。大麦は食物繊維が豊富で、白米に比べてその量は約10倍にも及びます。食物繊維には、血糖値の急上昇を防ぎ、余分な糖分を体外に排出する効果があるとされています。麦ごはんに用いられる大麦は、外皮を剥いた後、さまざまな加工方法によって押麦、ビタバァレー、米粒麦(切り麦)、丸麦といった形態に加工されます。これらの加工方法によって食感や料理への利用方法が異なり、日本各地で様々な食文化を支えています。

 麦とろの「とろ」は、ヤマノイモのことを指し、粘りの強い大和いもが特に麦とろ飯には良く合います。ヤマノイモは消化酵素を豊富に含み、消化・吸収を助ける効果があります。これにより、麦とろ飯は栄養価が高いだけでなく、消化しやすい食事となります。特に生で食べることでその効果を最大限に引き出すことができますが、ヤマノイモに含まれるアクを除くためには、適切な下処理が必要です。

 麦とろは、麦ごはんにヤマノイモをかけて食べることで、大麦の持つ食物繊維の豊富さと、ヤマノイモの持つ消化酵素の働きが相乗効果を生み出し、健康的で栄養価の高い食事となります。九州地方では、冷や汁と一緒に麦ごはんを食べることもあり、これもまた地域に根ざした美味しい食べ方の一つです。麦とろは、単なる食事を超え、日本の豊かな食文化を伝える象徴的な存在と言えるでしょう。

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