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6月21日 えびフライの日

えびフライの日

 6月21日はえびフライの日。多くの人が大好きなえびフライの記念日をキッカケにして美味しいえびフライをもっと食べてもらおうと、各種の冷凍食品の製造販売を手がけ、全国の量販店、コンビニ、外食産業などに流通させている株式会社味のちぬやが制定し、日本記念日協会が認定した。

 日付は、曲がったえびの形が「6」に見えることと、「(2)(1)」の語呂合わせから、6月21日とした。

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 エビフライは、日本が世界に誇る洋食の一つであり、海老を使用した揚げ物料理の代表格です。この料理の歴史は、1895年(明治28年)に東京・銀座で創業した老舗洋食屋「煉瓦亭」にまで遡ります。煉瓦亭の亭主であった木田元次郎氏が、当時人気だったトンカツやメンチカツに続く、新たな人気料理を目指して様々な食材を試した結果、パン粉をまぶして揚げたエビフライを開発したと伝えられています。この新しい料理は、1900年(明治33年)頃に生まれ、以降、日本国内外で愛され続ける料理となりました。

 エビフライの調理方法は、カツの手法を踏襲し、海老にパン粉をまぶして多量の食用油で揚げることによって完成します。伝統的には、キャベツ、キュウリ、トマトなどの新鮮な野菜と共に供され、タルタルソースやウスターソースで味わいます。このシンプルながらも豊かな味わいが、エビフライの魅力の一つとなっています。

 エビフライに使用されるエビの種類は、場所や料理のグレードによって異なります。高級店では車エビが好まれますが、漁獲量の低迷と価格の高騰により、ブラックタイガーやその他のエビが一般的に用いられることが多いです。また、冷凍食品ではコストパフォーマンスの良いバナメイエビが利用されることもあります。

 日本国外、特にアメリカでは、エビフライのスタイルが異なります。アメリカでは、エビをまっすぐに揚げる日本のスタイルは一般的ではなく、丸まった仕上がりのエビフライが普通に見られます。この地域差は、文化や食文化の多様性を反映しており、エビフライが世界各地で様々な形で楽しまれていることを示しています。

 エビフライの豊かな歴史と進化は、食文化の発展と共に、世界中の多くの人々に愛される理由の一つです。そのシンプルながらも洗練された味わいは、幅広い年代にわたって支持されており、今後も長く多くの人々に親しまれ続けることでしょう。

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