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6月10日 ところてんの日

 6月10日はところてんの日。ところてんの美味しさ、食文化としての伝統を広めていこうと、日本一の天草の生産地である静岡県の伊豆で、ところてんの製造販売をしている事業者で結成された伊豆ところてん倶楽部が制定し、日本記念日協会が認定した。

 日付は、ところてんの原料である天草の漁の解禁後で初物が味わえる時期であり、「とこ(6)てん(10)」の語呂合わせから、6月10日とした。

ところてんの豆知識

ところてんの日

 ところてんとは、天草(てんぐさ)などの海藻を煮溶かして固めたもの。この、ところてんを更に凍結・乾燥させた食材が寒天である。ちなみに寒天の8割は食物繊維でできている。寒天という名前は「寒ざらしところてん」を略して「寒天」となったと言われている。

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 ところてんは、日本の伝統的な食品であり、特に夏の涼菜として親しまれています。この食品は、海藻の一種である天草を原料としており、天草を煮溶かし、冷やしてゲル状に固めた後、専用の突き器で細長い麺状にして提供されます。その独特の滑らかでシャキシャキとした食感は、多くの人々に愛され、日本の夏の味覚として不動の地位を築いています。

 ところてんの原料となる天草は、主に海女さんたちによって採取され、天日干しによって乾燥させられます。この過程を経て、天草は長期保存に適した状態に加工されます。その後、水で戻し、煮溶かした後に濾し、冷やして固めることでところてんが完成します。このシンプルながら繊細な製造過程は、長い歴史を通じて受け継がれてきました。

 ところてんの食べ方は地域によって異なり、関東では醤油や酢をかけることが一般的であり、関西では黒蜜をかけたり、東海地方では三杯酢とゴマを添えるなど、多様な味わい方が存在します。これらの地域差は、日本の文化の多様性を反映しており、ところてんが持つ柔軟性を示しています。

 ところてんの効能は、そのほとんどが水分であるにも関わらず、食物繊維が豊富に含まれており、整腸作用やコレステロールの低下など、健康に対する様々な利点が報告されています。これらの特性は、ところてんを単なる夏の涼菜以上のものとして位置づけ、健康的な食生活を送る上での一助としているのです。

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