6月6日 いけばなの日
6月6日はいけばなの日。記念日を通して、生け花の技術の習得だけでなく、その歴史などから知見を広げ、花に直接触れることで人間性を豊かにしてもらおうと、生け花芸術の普及と発展のために活動している公益財団法人日本いけばな芸術協会が制定し、日本記念日協会が認定した。
日付は、「芸事の稽古始めは6歳の6月6日から」と言われ、この日から始めると上達が速いとされることから、6月6日とした。
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生け花は、700年以上の歴史を有する日本固有の伝統芸術です。その起源は室町時代にさかのぼり、茶の湯と共に発展を遂げました。生け花の魅力は、自然の美を切り取り、限られた空間の中で再構築することにあります。花や枝、葉を用いて自然の形を表現し、季節の移り変わりや儚さを感じさせる芸術性が特徴です。
生け花には多くの流派が存在し、それぞれに独自の技法や美意識があります。瓶花(へいか)、盛花(もりばな)といった様式は、その代表例として知られています。また、時代と共に変化する生け花の姿は、伝統的な床の間から現代の居間や公共の空間へとその舞台を広げ、より身近な芸術としての地位を確立しています。
生け花の大きな特徴は、西洋のフラワーアレンジメントと異なり、できるだけ少ない花材でいかに美しさを表現するかにあります。この点が、生け花の東洋的な美意識を象徴しています。少ない花材で空間を活かし、見る者に想像力を掻き立てる生け方は、独特の静寂と美を演出します。
現代では、伝統的な技法に西洋の要素を取り入れた新しいスタイルの生け花も登場しています。しかし、その根底には、空間との調和、自然への敬愛といった、生け花が長年にわたって大切にしてきた価値観が息づいています。生け花は、技術を学ぶことも大切ですが、それ以上に自然と対話し、美を追求する心を育む芸術です。
このように、生け花はただ花を飾るだけでなく、日本の四季を感じ、自然との一体感を味わい、またその深い芸術性に触れることができる文化です。生け花を通じて、豊かな心と美しい暮らしを育んでいくことができるでしょう。
記念日とかいろいろ
6月の年中行事など
6月の記念月間など
6月の記念週間など
6月6日の記念日
植物の記念日
- スイートピーの日(1月21日)
- 船穂スイートピー記念日(1月27日)
- チューリップを贈る日(1月31日)
- いい椿の日(1月28日)
- 国産ブナ材の日(2月7日)
- サボテンの日(3月10日)
- さくらの日(3月27日)
- 3.9サキュレントデー(3月9日)
- サクナの日(3月9日)
- 芝の日(4月8日)
- ロータスデー(4月8日)
- いぐさの日(6月1日)
- ローズの日(6月2日)
- いけばなの日(6月6日)
- くにさき七島藺の日(7月10日)
- ハスカップの日(7月7日)
- 平田村あじさい記念日(7月14日)
- 昭和かすみ草の日(7月20日)
- ハーブの日(8月2日)
- 花文化の日(8月7日)
- ハイビスカスの日(8月1日)
- 服部植物研究所・コケの日(8月10日)
- 世界に一つだけの晴れの国リンドウ記念日(8月18日)
- 草の日(9月3日)
- 球根で求婚記念日(9月5日)
- クロモジの日(9月6日)
- 杜仲の日(10月2日)
- プリザーブドフラワーの日(10月8日)
- 球根の日(10月10日)
- 多肉植物の日(11月20日)
- いいマムの日(11月6日)
- 名木伝承の日(11月1日)
- NFD花の日(12月10日)