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6月10日 うどんと和菓子をいっしょに食べる日

 6月10日はうどんと和菓子をいっしょに食べる日。うどんと和菓子を一緒に食べるという食文化を、広島の「ソウルフード」として根付かせるとともに、全国の人にも知ってもらい、その美味しさを味わってもらおうと、うどんや和菓子の製造販売などを手掛ける株式会社ちからが制定し、日本記念日協会が認定した。

 日付は、創業日(1935年6月10日)から、6月10日とした。

 日付は、創業日(1935年6月10日)から、6月10日とした。 ちからが記念日申請をおこなった発端のひとつは、2019年2月に放映された「ニッポンわが町うどんMAP」(テレビ西日本制作)。全国津々浦々のうどん店にあるサイドメニューの中で、広島は「おはぎ」と放映されたことから、「我々が思う以上にうどんと和菓子の食べ合わせは、広島独自の食文化として考えられているのでは?」と思い至りました。

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 うどんとおはぎを一緒に食べるという組み合わせは、一見すると異色の組み合わせに映るかもしれません。うどんはその滑らかで喉越しの良い食感と、出汁の効いた温かいスープが特徴の日本の麺料理です。一方で、おはぎはもち米の甘さとあずきの風味が絶妙に合わさった和菓子であり、そのほっこりとした甘みが多くの人々に愛されています。

 この二つを一緒に食べるというのは、日本の食文化においては珍しい試みかもしれませんが、食事とデザートを一緒に楽しむという点では、世界的にも見られる食の楽しみ方です。うどんのシンプルな味わいとおはぎの甘さが、意外にも互いを引き立て合う可能性を秘めています。うどんで温かくなった胃袋に、おはぎの優しい甘さが心地よいアクセントを加えるでしょう。

 また、この組み合わせは、季節の変わり目や特別な日に、体と心を温めるための食事としても考えられます。例えば、秋分の日や春分の日などの節分に、旬の食材を用いた料理として楽しむことで、季節の移り変わりを感じ取りながら、日本の伝統的な食文化に思いを馳せる機会にもなりえます。

 うどんとおはぎを一緒に食べるという行為は、食の多様性と創造性を楽しむ素晴らしい例と言えるでしょう。異なる食文化の要素が融合することで、新たな食体験を創出し、日々の食卓に小さな冒険をもたらすのです。食は、常に進化し続ける文化の一部であり、その組み合わせに正解はありません。だからこそ、うどんとおはぎのような意外な組み合わせから、新しい食の楽しみ方が見つかるかもしれません。

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