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6月10日 リボンシトロンの日

 6月10日はリボンシトロンの日。100年以上に渡って愛され続ける炭酸飲料「リボンシトロン」を、更に多くの人に知ってもらうため、ポッカサッポロフード&ビバレッジ株式会社が制定し、日本記念日協会が認定した。

 日付は、リボンシトロンの前身商品「シトロン」の発売日(1909年6月10日)から、6月10日とした。

Ribbonシトロンの歴史

リボンシトロンの日

 1909年(明治42年)6月10日に当時の大日本麦酒が健康増進という観点から、ヨーロッパで広く愛飲されていたレモン水を参考に柑橘系清涼飲料水「シトロン」を初めて発売しました。元々シトロンとは、「丸仏手柑」と呼ばれて日本にも伝わっている最も古い柑橘類の一種で、これにちなんで「シトロン」と命名されました。発売当時、シトロンの価格は、1本10銭と大変高価な飲み物だったため、当初の売行きは低迷しましたが、1911年(明治44年)頃から、売行きが好調となるにつれて、類似品が続出したため、1915年(大正4年)より、「リボンシトロン」(リボンブランド商品)に改められています。1957年(昭和32年)には、リボンブランドのキャラクター「リボンちゃん」が誕生。TVCMも放映され、人気を博しました。時代とともに、パッケージや味わいが変化してきましたが、おかげさまで今年誕生から110周年を迎えます。

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 リボンシトロンは、ポッカサッポロフード&ビバレッジが販売する、歴史ある無色透明の炭酸飲料です。1909年に大日本麦酒(現・サッポロビールの前身)によって「シトロン」として発売されたことが始まりで、1915年にリボンブランドを採用して「リボンシトロン」と改称され、以来、長きにわたり多くの人々に親しまれてきました。

 リボンシトロンの特徴は、やや弱めの炭酸とマイルドな味わいにあり、以前に比べて炭酸が強めになっているものの、その柑橘系の香り高い風味は変わらず、夏の清涼感を提供しています。また、北海道とそれ以外の地域でラインナップが異なっていた時期もありましたが、2009年のリニューアルによって統一され、キャラクターであるリボンちゃんにも新たな彩りが加えられました。

 姉妹品として「リボンサイダー」「リボンナポリン」などがあり、リボンシトロンと共に継続販売されていることからも、その根強い人気が伺えます。さらに、果汁入り飲料やゼリー飲料、業務用シロップなど、多岐にわたる商品展開を見せており、日本の飲料市場におけるリボンブランドの位置づけの重要さを物語っています。

 リボンシトロンは、「シトロン」という名称が示す通り、柑橘類の一種に由来して名付けられ、その価格が1本10銭という当時としては高価なものであったにも関わらず、次第に人気を博し、今日に至るまで長く愛され続けています。これは、日本の飲料文化において重要な位置を占めている証でもあり、その110周年を迎えることができたのは、多くの支持を受けてきたからこそです。

記念日とかいろいろ