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~今日は何の日?~

6月28日 動物看護の日

 6月28日は動物看護の日。記念日を通して動物の看護を広く国民に知らせるとともに、動物看護について共に考え育む日としてもらうために、、動物の看護に関する学術及び教育の発展を目指す一般社団法人日本動物看護職協会が制定し、日本記念日協会が認定した。

 日付は、「愛玩動物看護師法」が公布された日(2019年6月28日)から、6月28日とした。

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 動物看護は、動物たちが直面する様々な健康問題に対応し、彼らの福祉を向上させるための専門分野です。動物看護師や獣医技術者といった専門家は、動物病院やクリニック、動物保護施設、研究機関などで活動し、獣医師の指示のもと、診療補助、治療、手術時のアシスタント、検査、動物の日常ケアなど、幅広い業務を担当します。動物の健康管理だけでなく、飼い主への教育や相談業務も重要な役割の一つです。

 この分野では、動物たちの身体的なケアはもちろん、心のケアにも注目が集まっています。動物たちがストレスを感じないような環境を整えることや、治療における彼らの恐怖心を最小限に抑えるための手法が積極的に取り入れられています。また、動物の種類に応じた専門知識が求められるため、犬や猫だけでなく、鳥類、爬虫類、小動物など、様々な動物に対するケア方法を学ぶことが重要です。

 動物看護の専門家になるためには、専門的な教育と訓練が必要です。多くの国では、動物看護師や獣医技術者として認定を受けるために、専門学校や大学での学位取得後、国家試験や認定試験の合格が求められます。教育プログラムでは、解剖学、生理学、薬理学、臨床医学、手術技術、動物の行動学など、幅広い分野がカバーされます。

 現代社会において、ペットは家族の一員としての位置づけが強まっており、その健康と福祉に対する関心も高まっています。このため、動物看護の専門家は、動物たちに対する医療サービスの提供だけでなく、飼い主との強い絆を築くサポーターとしても重要な役割を果たしています。動物と人との関係をより豊かなものにするため、専門知識と共感力を兼ね備えた動物看護の専門家の需要は今後も増え続けることでしょう。