6月3日 なんもしない日
6月3日はなんもしない日。1年に1日くらいは社会的な責任から解放されたり、何者でもなくなる「なんもしない日」があってもいいなとの思いから生まれたもので、何かしたから評価されるのではなくて、なんもしないことに価値があると再認識できる日とするのが目的。
ただ、そばにいる存在を貸し出す「レンタルなんもしない人」のTwitterのフォロワーが本人の了承を得て制定し、日本記念日協会が認定した。
日付は、「レンタルなんもしない人」が活動を開始した日(2018年6月3日)にちなんで、6月3日とした。
この記念日は「レンタルなんもしない人」の了解を得てクラウドファンディングにより多くの人の賛同を集めて誕生した。
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「レンタルなんもしない人」とは、文字通り何もしないことをサービスとして提供する異色のビジネスモデルです。このサービスの創始者は、依頼者の要望に応じてただ同席するだけの人物として活動し、特定のスキルや積極的な会話を提供しないことを売りにしています。彼の存在は、人々に心の支えや安心感を提供し、ただ「居る」ことで心の余裕を与えることが評価されています。
このサービスの背景には、現代社会における孤独や寂しさ、特定の場での人数調整などのニーズがあります。例えば、ゲームの人数合わせや花見の場所取りなど、人が必要な場面で彼をレンタルすることができます。サービスは、基本的に国分寺駅からの交通費と飲食代(発生した場合)、及び依頼料が必要とされ、依頼料は時間と共に変動しています。
このビジネスモデルは、以前にも「おっさんレンタル」などの類似サービスが存在しましたが、「何もしない」を明確に打ち出したことが大きな話題となりました。特にメディアに取り上げられたことで知名度が上がり、その後の価格変動やサービスの一時的な中断も含め、多くの人々の関心を集めています。
新型コロナウイルスの影響で一時的に外出を伴うサービスが停止されたこともありますが、その間もリモートでの対応を行うなど柔軟な対応を見せています。現代社会の多様なニーズに応える形で提供されているこのサービスは、多くの人々にとって新たなコミュニケーションの形や心の拠り所となっているようです。